内容説明
コロナ禍の北京で単身赴任中の夫から、一緒に暮らそうと乞われた菖蒲(アヤメ)。愛犬ペイペイを携えしぶしぶ中国に渡るが、「人生エンジョイ勢」を極めるこの女はタダじゃ絶対に転ばない。過酷な隔離期間も難なくクリアし、現地の高級料理から超絶ローカルフードまで食べまくり、極寒のなか新春お祭り騒ぎ「春節」を堪能する。街のカオスすぎる交通事情の把握や、北京っ子たちの生態調査も欠かさない。これぞ、貪欲駐妻ライフ! 北京を誰よりもフラットに「視察」する菖蒲がたどり着く境地とは? 一気読み必至の「痛快フィールドワーク小説」!――「味わい尽くしてやる、この都市のギラつきのすべてを」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mayu
25
パッキパキってなんか言いたくなる音だよね。年上の夫の中国駐在に合流して北京に住むことになった菖蒲。私は菖蒲の夫の様なタイプの人間だから、環境の違う異国に来ようがコロナ禍だろうが凄い勢いで毎日の様に色んな場所へ行き、様々な食べ物を食べて楽しみ尽くす姿は圧倒されながらもどこか羨ましくもあった。SNSの炎上などそよ風、シーブリーズで悩んでいる人を前に心から悩むなんて意味ある?とばっさり。ひゃー読めば読むほどパワーワードが溢れ出る。スピリチュアル・ビクトリー✌このマインドで生きられたら最強かもしれない。2026/06/21
よっち
17
コロナ禍の北京で単身赴任中の夫から一緒に暮らそうと請われた菖蒲。愛犬を携えて中国に渡った彼女が、北京を味わい尽くす痛快フィールドワーク小説。人生エンジョイ勢を極めて自由な生活を満喫していた菖蒲が、過酷な隔離期間も難なくクリアし、現地高級料理から超絶ローカルフードまで食べまくり、極寒の中で新春お祭り騒ぎ春節を堪能する日々。知らない場所に行って土地の言葉を話せなくても勢いで何とかしてしまう、なってしまう圧倒的なポジティブなスタンスが圧巻で、これくらいたくましければどこでも生きていけそうだなと思いました(苦笑)2026/06/19
本屋が山田
9
感想間違ってるかもですが、高嶋ちさ子みたいな小説だった。言いたいことははっきりと言うし、やりたいと思ったことは信じた道を突き進む。「菖蒲(主人公の名前)は天下を取りに行く」ではなく、「菖蒲は北京を駆け抜ける」がきっと読者の皆様に共感していただけるであろうタイトルの付け方。タイトルのパッキパキは北京の冬の寒さを表現してるが、何もかもぶっ壊したい衝動から来るこのタイトルなのではないかと。感想間違ってるかもですが。2026/06/21
椎名
8
爽快過ぎる痛快劇。帯に痛快中華爆走小説とあったが偽り無し。時代はコロナ禍、単身赴任中の夫に呼び出されて北京へ。日本にいるときですらコロナには二回かかり、それでもGotoキャンペーン等を駆使してその瞬間を味わい尽くしていた女が海外というだけで何かを恐れるはずもなく、夫にはやや恐れに近い感心を抱かれながら海外生活を謳歌する。「もし上手くできなくても、勝ちには変わりない。なんでなら最初から勝ってると、自分で決めてるからよ」シャネルを持つのは弱さからというのも納得しかない。このマインドで生きるべきだな。2026/06/24
グレートウォール
3
帯コメントに京極夏彦さんの『スゴイ。』という感想があり、面白くって文字買いした。そして本当にスゴかった。単身赴任中の夫に呼び出され、愛犬ペイペイとともに北京で暮らすことになった元ホステスのスーパーポジティブな菖蒲は、北京を遊び倒す。コロナなんのその、とにかく食レポが続くシーンは笑ってしまい、観光地も多く紹介されて調べながら読むことで存分に楽しめた。北京という地で菖蒲が行き着く境地とは。読んでいてグルーヴ感があり、ここまでのマインドで生きられたらそりゃ痛快だわと、やっぱり笑ってしまった。2026/06/22




