内容説明
「アクティブラーニング」という言葉が注目されてから10年以上経過したが、「深い」学びが実現しているかは心許ない状況である。本書では高校・大学において行われている実践を取り上げ、ディープ・アクティブラーニングの現在地を明らかにすることを試みる。アクティブラーニングを深い学びへとリデザインする際に参考となる一冊。
目次
まえがき
序章 ディープ・アクティブラーニングの現在地[松下 佳代]
はじめに
1.アクティブラーニングで大学教育はよくなったのか
2.ディープ・アクティブラーニング再論
3.ディープ・アクティブラーニングの方法――対話型論証を軸として――
おわりに
第I部 高校教育・大学初年次教育
第1章 高校におけるディープ・アクティブラーニングの展開――対話型論証を事例として――[田中 孝平・前田 秀樹]
はじめに
1.高校における探究学習の指導はなぜ難しいのか
2.高槻高等学校GLコースにおける探究学習の実践――対話型論証を学ぶ――
3.関西学院高等部における探究学習の実践――対話型論証を活用する――
おわりに
第2章 対話型論証モデルを軸とした初年次教育の実践――4年間の学びの基盤として――[杉山 芳生]
はじめに
1.対話型論証モデルを軸とした初年次教育の実践
2.初年次教育で学んだことを活かすその後の実践
3.対話が深まらない実態とその理由
おわりに
第II部 共通教育・教養教育
第3章 パーソナル・ライティングからアカデミック・ライティングへの架橋[谷 美奈]
はじめに――パーソナル・ライティング開発の背景――
1.パーソナル・ライティングの実践概要
2.異なる2つの文章表現
3.PWからAWへのジャンル横断的な思考変容
おわりに
第4章 教養教育としてのサービスラーニング――学術を基盤とした市民性育成と社会貢献の統合――[杉原 真晃]
はじめに
1.市民性育成を実現するサービスラーニングの意義と課題
2.サービスラーニング事例の概要
3.サービスラーニングにおけるディープ・アクティブラーニングの実現
おわりに
第5章 冒険教育を通じて変容する学生――シーカヤックを取り入れた冒険教育を例に――[松尾 美香]
はじめに
1.シーカヤックを取り入れた冒険教育
2.ワークシートを活用した学習ポートフォリオ
3.冒険教育実践のための経験学習モデル
4.授業の様子
5.学習ポートフォリオの内容
6.冒険教育の教育効果
おわりに
第III部 専門教育
第6章 統計学の知識と分析スキルの統合を目指した実践――医療統計学科目における対話型論証モデルの活用――[斎藤 有吾]
はじめに
1.問題意識
2.実践の内容
3.評価結果の分析からみる知識とスキルの統合
おわりに
第7章 「自立した消費者」の育成を目指した消費者教育の試み[飯尾 健]
はじめに
1.エシカル消費とその促進のために「自立した消費者」に求められるもの
2.「自立した消費者」の育成に向けた授業の設計と実践
3.学生はどのように取り組み、何を学んでいたのか
4.本実践の課題と成果および改善点
おわりに
第8章 日本語教育におけるディープ・アクティブラーニング――「待遇表現」の教育実践にもとづいて――[佐藤 有理]
はじめに
1.日本語教育とディープ・アクティブラーニング
2.学習成果としての「丁寧な私」
3.「待遇表現」を学習者はどのように経験したのか
4.「待遇表現」の学習は「深い学び」になっているのか
おわりに
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