内容説明
戦史研究の第一人者が日米の世紀の決戦を描く
今、もっとも読みたい軍事史の第一人者、『独ソ戦』『天才作戦家マンシュタイン』の著者、大木毅による初の語り下ろし作品!
太平洋戦争のターニングポイントとなった「運命の海戦」をあらゆる角度から語り尽くす。
圧倒的に有利だった戦いで無残な敗北を喫したのはなぜか。
生き残った海軍士官たちによる周到な「隠蔽工作」によって「神話化」され、真実からほど遠いところで論じられてきたミッドウェイ海戦を、内外のさまざまな史料を駆使し、何がわかっていて、何がわかっていないのか、その研究の最前線を紹介する。
真珠湾攻撃の巨大な勝利によって、“勝利病”――驕りと慢心――に蝕まれた機動部隊司令部は、危機を示唆するあらゆる兆候を無視し、握りつぶしたまま戦場へと突入した。虎の子の四空母を失うという「すべてが失敗した」海戦は、いつの間にか人間の力を超えた「運命」によって負けたという話にすり替えられていった。
澤地久枝氏の孤軍奮闘によって明らかにされた「運命の五分間」の欺瞞も、海外の最新研究が明かした事実を交えて再検証。
「現代のマハン」と呼ばれる米海軍大学の名教授が「離心的(エキセントリック)」と批判する、目的が分散していく作戦構想の欠陥など、今、わかるミッドウェイ海戦のすべてがここにある!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
nizi
6
最近珍しくなった語り下ろし。ふわっと決まってふわっと行う作戦がふわっと失敗する。疑問を感じても真珠湾攻撃の英雄山本長官のやることに口は出せない。そんな経緯もあってか、ある種の派閥というか反対派みたいなものが形成されていき、ミッドウェイで赤城、加賀が損害を受けたと聞いたときには「ざまーみろ」との声が海軍の一部から上がったとか。さすがに四隻沈んだと知ったときは絶句したそうだが。2026/06/19
YS-56
1
傲慢が綻びを生む。多くの苦すぎる教訓、今に活かせているのでしょうか。2026/06/20
吉田よしこ
0
★★★★☆2026/06/24




