内容説明
東映株式会社発足75周年! 角川映画50周年!
「トラック野郎」を仕掛けた伝説の宣伝マンが明かす、東映、角川映画の舞台裏
元東映宣伝部長・福永邦昭。1963年、東映が時代劇から任侠映画へとシフトするきっかけとなった「人生劇場 飛車角」公開の年に東映入社。中部支社勤務を経て66年、本社宣伝部に配属。以後、宣伝一筋、斬新なアイデアと幅広い人脈を生かして「仁義なき戦い」「トラック野郎」「極道の妻たち」といった人気シリーズのほか、「セーラー服と機関銃」に代表される角川春樹事務所作品で次々とヒット作を仕掛け、映画宣伝のレジェンドの一人とも言われる。本書はそんな福永の宣伝人生を振り返り、法に触れなければなんでもありだったカツドウヤの生態を浮き彫りにする。
インタビュー&構成は、映画評論家尾形敏朗氏。尾形氏は大学3年冬から卒業までの1年半、東映で福永氏の宣伝アシスタントを務め、映画宣伝のノウハウを学んだ。だからこそ聞き出せた濃いエピソードの数々は、映画よりも映画的。ルール無用の昭和スタイル、ぜひお楽しみください。
【コンテンツ】
第1章 楽団マンから宣伝マンへ
第2章 時代劇から不良性感度の東映へ
第3章 仁義なき戦いに燃える
第4章 爆走!トラック野郎
第5章 角川春樹がやって来た!
第6章 角川映画の宣伝術
第7章 カドカワ以外も騒がせた
第8章 宣伝部長への道
第9章 宣伝部長はつらいよ
第10章 定年前後の苦い味
第11章 さらば、千葉真一!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まぶぜたろう
18
東映宣伝部というと関根忠郎+山根&山田の『惹句術』が有名かつ傑作なんだが、こっちはパブリシティ重視、芸能ニュース的、斜陽の東映を舞台にしてるからもっとドロドロ。でも著者の人柄なのか、妙に明るく軽いのがいい。私としてはエログロ、ポルノ路線の頃の話をもっと聞きたかったが、最後に語られる千葉真一話が超面白く、これだけで読む価値がある。でも時々、文意のとれない箇所があって、「千葉(真一)と嵯峨(美智子)の間に生まれた男の子が」「後の真田広之です」なんて誤解を生む記述もある。映画の中の話だと気づいたのはついさっき。2026/09/06
kei-zu
16
東映の元宣伝部長へのインタビューで構成されているが、世代的に、角川映画の宣伝を手がけた頃の記述に夢中になった。角川映画に関する文献は春樹氏へのインタビューも含め随分読んできたが「え?そんなの知らない!」の連続。晩年の千葉真一が持ち込んだ企画が失敗し窮乏した旨の記載があるが、ちょっと前に読んだ千葉真一の自伝で検討中だという企画を読んでいたので、ああやっぱりの感。元部長の記憶違いを地の文で丁寧にフォローするなど構成も丁寧。2026/10/08
garth
10
「橘ますみはぼくが担当してた。本人に惚れられちゃって、僕の結婚式のときに飛び入りで来ちゃったんだ」2026/07/03
神戸山
3
冒頭「本書は、前世紀の、きわめて昭和的な、ある映画会社宣伝部周辺の回想録であり、現在の東映株式会社を語るものではない。」とある。つまりエクスキューズ「内容について、東映株式会社は一切関与していません」。落ち目下り坂の1960年代から80年代90年代にかけて東映映画会社宣伝部で活動した映画人(=配り送り届ける映画人)の一代記 本。水面下の裏話・ゴシップがわんさかでてくる。ヤバイ。これから映画を目指そうという若い衆には全く何の役にも立たなさそうな痛快時代劇、意味なき昔ばなし、高齢者限定本。けど悪くはないぞ! 2026/08/16
記録用
2
どの邦画関係の回顧録を読んでも必ず萩原健一と藤谷美和子それぞれの奇行ネタが出てくるのにはもう笑ってしまう。毎回新ネタだし。2026/09/20




