創元推理文庫<br> 斜陽館殺人事件

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創元推理文庫
斜陽館殺人事件

  • ISBN:9784488241094

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内容説明

伯父、転落死。見えざる手により、投げ落とさる――。ロンドンの紳士倶楽部で余暇を過ごしていたアンティ・ブジュレーは、英国貴族の末裔である友人から電報を受け取り、一族の城館へとやってきた。事件が起きたのは館の一角にそびえる塔の書斎。友人の伯父は奇妙な状況下でその窓から転落したのだという。転落の直前、書斎からは争うような物音が聞こえたにもかかわらず、鍵のかかったドアを打ち破ると、室内には誰もいなかった。さらに被害者の最期の言葉を聞いた三人が、三通りばらばらの証言をし……。斜陽の途をたどる英国貴族の館で名探偵の推理がきらめく密室謎解きミステリ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

M H

32
英国の館で密室殺人が起きて流浪の名探偵が謎に挑むなんていわれるとクラシカルな英国探偵小説だけど、これウッドハウスですから!流浪というよりプラプラしてる。い、一応執事も出てくるよ。作者は不可能犯罪とウッドハウスを合わせたかったらしい。うーん、読み味は8割くらい後者かな。謎解きに着目したい人だと饒舌でイライラするかもしれない。最初からユーモアミステリーだと思えば良い…かな?私は楽しかったので続編も読みたい。2026/09/21

スイ

17
作者が試みたのは、なんとP.G.ウッドハウス+不可能犯罪! 上手くいきますかねえ、とちょっと疑いながら読み始めたのだけど、面白かった! どちらもバランスよく、ユーモアとミステリを楽しめた。 ちょこちょこ吹き出しちゃったな、山羊のところとか。 キャラクターの造形もそれぞれ良かった。 ラストも好きな展開。 ぜひ続刊を!2026/09/17

だるま

17
主人公は働かずに親の遺産で悠々と暮らしている英国紳士のブジュレー。ある日、旧友から『叔父が転落死した。至急、来て欲しい』との電報を受け、旧友の住む館へ。現場の塔は鍵の掛かった密室。更に叔父の最後の言葉を聞いた3人の証言が、3通りに食い違う。ブジュレーは探偵役になり、密室と異なる証言の謎に挑む。最後に関係者全員を集めての謎解きがあり、良き時代の英国探偵小説を著者が継いでいく意思が見られて頼もしいが、物語中頃にある謎の一部の解明がやや興醒めだった。終盤の謎解きは、まあ納得。でも、皆が騒ぐ程の傑作とは言い難い。2026/09/17

本の蟲

15
貴族の末裔である学友から、彼の生家キャンターフェル館に招かれた主人公アンディ・ブジュレ―。友人の叔父は、先日不可解な転落死を遂げており、その調査を頼まれるが…。屋敷に住まう一族の長老、親戚一同、使用人たちの入り組んだ人間関係。相続問題。20世紀初頭のイングランドの田園風景。アンディを邪魔者扱いする、融通のきかない警部補等々、クラシカルかつ魅力的なミステリ。なんといってもアンディの性格がいい。紳士倶楽部に入り浸る高等遊民。ユーモアとウィットに富んだ「返し」の数々は、会話文を読んでるだけでニヤニヤしてしまう2026/10/08

クレイン

13
まぁ主人公が喋るとにかく喋る。ユーモア?も連発する。事件は意外とサクッと解決された印象を受けた。ユーモアをさくっと流せるのであれば、テンポ良く読みやすいように感じた1冊だった。 とはいえ定期的に思うがイギリスの貴族は色々とやりくりが大変なんだなと思う。ミステリーに出てくるのは没落してる貴族が多いからそう感じるのかもしれないが…💦2026/09/26

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