創元推理文庫<br> 帆船軍艦の殺人

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創元推理文庫
帆船軍艦の殺人

  • 著者名:岡本好貴【著】
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 東京創元社(2026/07発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488417215

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内容説明

靴職人のネビルにとって、日々の仕事と家族、これから生まれてくる子供が世界のすべてだった。だがある日、パブで英国海軍の強制徴募に遭遇し、軍艦ハルバート号に水兵見習いとして徴用されてしまう。逃げ場のない環境での危険な労働、高圧的な士官による暴力に晒されながらも、船員仲間に支えられ、ネビルは徐々に環境に馴染んでゆく。しかし新月の晩、衆人環視下で起きた水兵殺人事件によって事態は一変し――18世紀末、絶海の英国海軍戦列艦上で立て続く不可能犯罪を描き、大胆不敵なトリックで喝采を浴びた本格ミステリ×冒険小説の快作が待望の文庫化。第33回鮎川哲也賞受賞作。/解説=若林踏

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

18
主人公がまったく平凡でありながら、相応しい場面で一皮剥けるところにこころを動かされた。面白い。もう一作出てるそうだから手に入れたい。2026/08/10

みすみ

10
ハイパー面白かった。個人的な大当たりだった『電報予告殺人事件』著者の、デビュー作兼鮎川哲也賞受賞作。舞台は十八世紀イギリスの軍艦・ハルバート号。強制徴募で乗せられたネビル視点で過酷な海上生活が、上官の海尉視点で連続殺人事件が描かれる。今回もツカミは抜群、かつ冒険パートはもうノンストップの面白さ。事件パートは物語の要素として自然とそこに溶け込んでいる。第三の殺人以外は種も仕掛けもあってないようなものだけど、ミステリーとして以前に一エンタメ、一小説としての完成度の高さに拍手。2026/08/04

huraki

7
靴職人のネビルは英国海軍の強制徴募に遭遇し、見習いの水兵としての生活を余儀なくされる。ミステリ要素だけでなく、海上で繰り広げられる過酷な環境のなか、仲間との出会いや仕事を通して、少しずつ逞しくなっていくネビルの成長や、海洋冒険小説としても面白かった。2026/08/29

nizi

6
うーむ、これは微妙。特異な閉鎖空間としての帆船ありきで書かれているため、帆船ものというより館ものとしてとらえるべき。そのためか海洋の生活描写はくどいほど描かれているが、どこか教科書的で雰囲気に乏しい。ミステリとしても、水兵が主人公なのだが探偵役は士官なので、この二人が交わることはほぼない。事件解決するのは当然士官であり、トリックがよりも、この主人公存在する意味あるの、みたいな感想を持った。同じ帆船ミステリだったら、ホラー味があるもののゲーム「Return of the Obra Dinn」の方が面白いよ。2026/09/03

No-Taka

5
突然の強制徴兵から下級水夫としての生活が始まるin近世英国、という海洋冒険小説の観点からは結構楽しめた。一方でミステリとしてどうかというと、可もなく不可もなくといった感じ。探偵役にあまりキレがないという好みの問題もあるが、「水夫と士官の身分差のせいで情報共有が思ったように進まない」という舞台設定をもう少しうまく使えば、終盤もっと盛り上がったのではないかとやや残念感。時代の描き方とか、帆船での生活のディテールは非常に良かったので、次回作も読んでみたい。2026/08/01

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