宝石のこえ

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宝石のこえ

  • 著者名:野沢きみ【著】
  • 価格 ¥2,310(本体¥2,100)
  • 講談社(2026/06発売)
  • ポイント 21pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065435274

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内容説明

第20回小説現代長編新人賞受賞作。

故郷が無いこと。都会の生活を楽しむこと。まだ見ぬ光景に思いを馳せること。
宇宙人は、わたしがどんな人かお構いなしに、宝石をくれるだけ。
誰しもが抱える孤独の本質を問う、衝撃のデビュー作。

選考委員称賛! 

侃々諤々の議論が巻き起こった作品。
今村翔吾さん

不穏さや虚無感に惹かれる読者は少なくないだろう。私もその一人だ。
塩田武士さん

出来事があまり多くない小説なのに読めてしまうのは、文章がよいからだろう。
中島京子さん

美しく流れるような文章。晴れすぎた空のような悲しみを帯びた世界観。
凪良ゆうさん

一押し。小説を読むことそれ自体の楽しみがあった。
宮内悠介さん

内なる閉塞感や繊細な心情などは読ませるものがある。
薬丸岳さん


ある日突然、地球に宇宙人がやってきた。もはや言語を使わずにコミュニケーション可能な彼らだが、人間の声を聴くと宝石のような物質を排出するらしい。わたしは、彼らのその習性を利用して対価をもらう「宇宙人の店」で働く代わりに、大学に進学するための費用や生活費を奨学金として援助してもらっている。都会で新たな友人もでき、予備校で出会った了一と恋人になるなど日々を謳歌するが、親密になったはずの彼に、捨ててきた故郷の思い出をうまく話すことができず困惑する。根っこを失い、枝葉にも寄りかかることもできなくなって、言葉の通じない、宇宙人に自らの過去を語り始め……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

餅食った猫

1
素晴らしく良かった。自分には瑠璃が宇宙へ行くことが全く理解できないことには思えなかった。どんなに幸せに恋人と暮らしていても、すべては話せない寂しさを抱え続けるくらいなら、意思の疎通が図れない宇宙人の元へ行き、ここではないどこか、を追い求めることもあり得る気がする。リーダビリティがあって、主人公の人生の良い思い出も、悪い思い出も、鮮烈に描写する力がすごい。主人公の会話文がなく、しかし終盤重要な場面で満を持して描かれる言葉も良かったし、母親に対する認識がすこしだけ変化するのも良かった。めっちゃ好きです!2026/06/18

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