内容説明
賛否両論必至!? トランプ政権に影響を与える男の思想が明かされる。いま世界で最も話題の思想、それが「暗黒啓蒙(闇の覚醒)」だ。既存の民主主義・リベラリズムに異を唱え、絶大な権力をもつ「君主」が政府を率いるべきとする考えである。40歳で副大統領に上り詰めたJ.D.ヴァンス、自由至上主義をテクノロジーによって実現しようとするテクノリバタリアンの首領ピーター・ティール、トップダウンの剛腕によって改革を断行するイーロン・マスクなど、トランプに影響を与える人物は皆、この思想を信奉していると言われる。世界の命運を握る「闇の思想」の正体を提唱者本人が本邦初公開。 〈本書の読みどころ〉●トランプとヴァンスの決定的な違いとは ●いま世界に必要なのは「責任ある君主制」 ●キリスト教・主流プロテスタントvs.福音派 ●投資家としての直感に長けるピーター・ティール、企業家としての先見性に優れるイーロン・マスク ●アメリカに中国と戦う覚悟はない ●日本は「スタートアップ国家」として甦る 〈目次〉●序文(日本の読者へのメッセージ) ●第1章:「闇の覚醒」とは何か ●第2章:君主制の理想的なモデル ●第3章:トランプ政権の通信簿 ●第4章:テクノロジーを制する者が世界を制する ●第5章:中国への向き合い方 ●第6章:スタートアップ国家として甦る日本
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
μέλισσα
6
訳者あとがきを見る限りでは恐らく著作の翻訳ではなく訳者によるインタビューの書籍化だと思われる。 私が彼の名を初めて知ったのは木澤氏の本であるが、そこで話されていたような議論の原点参照、明確化を期待すると少し肩透かしを食らうのではないだろうか。時事的、局所的な本ではある。 現代反動右翼の代表格とされる暗黒啓蒙であるが、本書を読む限りではそこで唱えられているのは反民主主義というよりかは、現行民主主義への失望が民主主義の不可能性と捉えられ、故に別の道を探さなくてはならない、という話な気もする2026/06/12
バルジ
3
「暗黒啓蒙」の唱導者である著者だが、本書は思想的な内容は薄く時事的なものである。正直この程度の思想性であれば本邦の「ネトウヨ」と大して変わらないのではないだろうか。本書では君主と責任を結びつけその権力の正統性を「結果」に求める。しかしそれは君主でなくとも大統領や首相の権限で行使可能であるし結果責任は「選挙」という形で示される。やはり著者は「アメリカ」の自由民主主義への信奉が失望へと転嫁したのてはないか。随所に見られる思考はポパーの論じたプラトンに近いものがある。思考を刺激する書としては良いかもしれない。2026/06/28
ヤエガシ
0
著者のカーティス・ヤーヴィン氏は、絶大な君主が力を持ち政府を率いるべきという「暗黒啓蒙」の提唱者だそうです。 暗黒とかいうから、どんだけ邪悪なやつなんだと思ったんですが、民主主義とリベラリズムで世の中よくなってないから、国の統治者に会社のCEOのような絶対的な権限を持たせて、ダメなら取締役会が解任すればよいというような考えを持っているようです。 民主主義が行き詰まったところで、強力なリーダーの独裁で国家を引っ張るというのは、アレクサンダー大王とかカエサルの登場とその後の歴史が同じような感じですかね。2026/06/27




