内容説明
相次ぐ怪事件。犯人の狙いは? 最悪の探偵、絶体絶命!?
「気を付けろ、大滝瓶太が潜んでいるぞっ」
杉江松恋(解説より)
中二病全開の自称名探偵・暗黒院真実は黒陵高校探偵部部長・天野川恒星からとある事件の捜査協力を依頼される。
助手の女子高生・小鳥遊唯と赤い文字〈春〉が残された事件現場に向かうと、新たな事件が発覚し、今度は〈夏〉の文字が……。
白歴史探偵・白日院正午も現れ、混迷する連続事件の結末は? 異能の著者が贈る新感覚本格ミステリ第2弾!
【目次】
第一部
第二部
解説 杉江松恋
カバーイラスト/遠田志帆
カバーデザイン/坂野公一(welle design)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KDS
6
微妙だった前作の続編。小学生が発見した猫の惨殺死体…その死体の現場に残された「春」の文字。事件の調査を暗黒院真実探偵事務所へ依頼に訪れたのは、助手の小鳥遊唯と同じ高校に通う天野川恒星。調査に乗り出した彼らが発見したのは、更なる猫の惨殺死体と赤い「夏」の文字。これは更に「秋」「冬」と連続する事件となるのか?今回は前作よりも暗黒院の影が薄くて変なギャグも少なく、学園ミステリとしてある程度読ませる印象ではある。しかしラストの緊迫したシーンでのおふざけのようなゲーム風のバトルは余計だった。読みにくさは相変わらず。2026/06/13
鰹よろし
1
今そういう場合? 気にするところそこ? その場にそぐわない格好に言動。ひたすらに道草を食す焦らしにイライラしながら、1つの事実として淡々と事件が処理されてしまえば主客転倒。事件とは直接にあるいは全く関係の無いあなたたちのことが私はもっと知りたいなどと。そのためならば事件が起きてほしいとまで。誰かの不幸を願ってさえ。...本人が開示していれば常に動向にアクセスできちゃうSNS全盛で距離感が難しいご時世、一番近しい存在をブロックしてるってのが良いよね。2026/06/15
c3pomotohonzuki
1
春の文字の添えられた猟奇事件は連続怪事件の始まりに過ぎなかった。 黒歴史探偵による変則謎解きよりも自分探しの哲学よりも、ひたすらに助手の突っ込みが好き。 「意志薄弱感情豊富マンかよ」2026/06/08
東北のカメさん🐢あさか義塾の主催者
0
大滝瓶太『その謎を解いてはいけない』は、連続怪事件を追う本格ミステリーの伝統を踏襲しつつ、「黒歴史」という誰もが抱える過去や未熟な欲望、人間ドラマを描いた青春小説である。 作中では、登場人物たちの2年前の事件に端を発する記憶や自己矛盾を「黒歴史」として肯定的に捉え、他者の想像と自我の相克が哲学的に描かれる。また、謎を解く探偵と解けない問題を抱え続ける小説家が対比され、合理的な動機では説明できない犯人の暴走もテーマに回収される。本作は、ミステリーへの敬意と人間への深い眼差しを両立させた意欲作である。 2026/06/17




