医科歯科連携入門

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医科歯科連携入門

  • ISBN:9784344693685

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内容説明

医科と歯科が歩み寄れば、患者の未来は変わる

30年にわたり医科歯科連携に取り組んできた著者が示す、医科歯科連携のあるべき形とは
「人生100年時代」と言われる現代において、健康寿命を延ばす鍵として注目されているのが「口腔の健康」です。歯周病が糖尿病や心疾患、認知症などの全身疾患と密接に関わることが明らかになり、2024年度の診療報酬改定での在宅歯科医療連携加算の新設、2026年度改定での「歯科医療機関連携強化加算」の新設など、医科歯科連携の重要性が制度面でも正式に評価されるようになりました。
しかし医療現場では、ビスホスホネート関連顎骨壊死や安易な休薬依頼が招いた心筋梗塞、必要のない抜歯など、医師と歯科医師の相互理解の不足から、患者が不利益を被るケースが後を絶ちません。
こうした課題に対し著者は、医療法人の理事長として約30年にわたり医科歯科連携を意識した地域医療を実践してきた経験から、医科と歯科が互いに歩み寄り、相互に情報を提供したうえで協働することが重要だと言います。
本書では、医科と歯科の連携不足が生んだ際の臨床事例を紹介しながら、医科と歯科がどう協働すべきかを具体的に提示します。次の世代に「当たり前の医療」としての医科歯科連携を託すため、医師・歯科医師をはじめとするすべての医療従事者にとって、これからの医療のあり方を考える指針となる一冊です。

目次

はじめに
[第1章]長寿社会で叫ばれる医科歯科連携の重要性
口腔内の健康増進が健康寿命を延ばす
全身の健康に大きく影響を及ぼす口腔機能
よく噛むことが満腹中枢を刺激する
フレイルやサルコペニア予防に口腔機能の維持が重要
健康寿命を延ばすために不可欠な医科歯科連携
医科歯科連携のメリット
医科歯科連携が停滞している現実
医科歯科連携を進めるために
[第2章]患者を不幸にしている杜撰な医科歯科連携の実態
ビスホスホネート製剤による顎骨壊死は連携不足の典型例
休薬依頼を巡る認識のズレ
休薬期間をおくことでかえって増えてしまった顎骨壊死
多数の病気を抱えた顎骨壊死の症例
抗血小板薬の休薬で受診予定の患者が心筋梗塞の発作
休薬依頼はくれぐれも慎重にすべし
顎関節症や歯ぎしりが頭痛を引き起こすことも
たらい回しになる歯性上顎洞炎や三叉神経痛
安易な抜歯を避けるための連携
チーム医療の意義と医科歯科連携の課題
なぜ医師はインプラントを誤解するのか
歯科医師の「忖度」がもたらしたガイドライン
インプラントのガイドラインが作られた事情
ガイドラインが生む患者の不利益と医科歯科連携の課題
[第3章]医科歯科連携がもたらす患者へのさまざまなメリット
「自分の歯で食べる喜び」を取り戻した女性
口を健康に保つことで社会的孤立を防ぐことも
医科歯科連携で未受診患者の掘り起こしにも
患者は自己判断で病状を伝えないこともある
健康相談の相手としても歯科医師は最適
歯科診療所は病気の早期発見で高いポテンシャルを持つ
歯科医と内科医のファインプレーで血友病が見つかった症例
歯科医師国家試験の3分の1は医学知識
歯科との連携で医師の治療がスムーズにいくことも
医科歯科連携で求められる共通言語
医科も歯科も知識をアップデートすべし
かかりつけ医機能の報告制度で「治す医療」から「支える医療」へ
在宅医療や入院の分野で先行する医科歯科連携
[第4章]多職種のコミュニケーションで築くスムーズな医科歯科連携体制
豊島区で試みた嚥下内視鏡検査における医科歯科連携
「対立の地雷原」を「協力の花園」に変えるためには
多職種連携先進区である豊島区の取り組み
連携ツールはコストとセキュリティの両立が不可欠
開発段階から医師会と歯科医師会が連携へ
ツールが普及した秘訣は「現場の声から生まれた」こと
2024年度診療報酬改定で新設された「在宅医療情報連携加算」
「伝わる紹介状」にするための工夫が必要に
医科から歯科へ、歯科から医科へ「提供すべき情報」とは
歯科治療ではアドレナリン入り麻酔のメリットが大きい
歯科医師は医師の問診力を活用しよう
高血圧にアダラート 舌下は時代遅れ
糖尿病はHbA1cだけでリスクを測ることはできない
心臓病患者の治療でも医科と歯科のパートナーシップが重要に
腎臓病と口腔の関係
関節リウマチなどの膠原病と歯周病
悩ましい感染性心内膜炎のガイドライン
適切にリスクを取り、長年の歯周病を改善させた事例
[第5章]現場から変えていく日本の医科歯科連携の可能性
全人的医療における口腔機能
他領域を学ぶチャンスがない日本の教育制度
総合診療と医科歯科連携のための学びの場を整備する必要性
連携の起爆剤となる可能性を持つ医療DX
歯科は治療学と匠の継承
医科歯科連携を進めるために必要な制度面の改善
オンライン診療が示した制度の壁
歯科が示す「保険と自費併用」の医療モデル
医科と歯科が歩み寄り、ともに患者の未来を支える時代
おわりに

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