内容説明
それは「西洋の伝統」なのか?
現代社会で重視されている「多様性・公平性・包摂性(DEI)」の思想に至る道は、実は100年前に帝国日本の挑戦から始まっていた――。本書は「脱植民地」をキーワードに、アメリカと日本における黒人・女性・外国人の権利が、啓蒙思想や社会運動ではなく「帝国」による国益の追求によって拡大してきたこと、さらに、それは日露戦争での日本の勝利に始まっていたことを明らかにする。
【内容】
はじめに
第一章 人種主義に抗う帝国
第二章 大日本帝国を揺るがす植民地
第三章 マイノリティの運命の分岐点
第四章 日本では起きなかった権利革命
第五章 加わり始める外圧
第六章 脱植民地化に対する反動の時代
おわりに
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おはら
2
示唆に富む本だった。国家にマイノリティの権利の擁護を推進する原動力を与えるのは、(国家の)名誉(道徳性)の回復(が国家にとって死活問題となったとき)であるというのを、1960年代のアメリカの黒人の公民権運動と、日本の在日コリアンに対する政策と女性活躍政策を事例に論証している本。まさに目から鱗が落ちたというか、提示されている一つ一つの事実はどこかで聞いたことがあるような話も多いのだけど、それらが「脱植民地化」という全く新しい角度から光が当てられてつなぎ合わされ、壮大な一つのストーリーとしてまとめられていた。2026/06/10
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