内容説明
つぶれそうな食堂のオリジナル親子丼。涙が止まらない、海の味のスープ。ごはんをお代わりさせる豚キムチ。熱中症を救った牛乳小豆シャーベット。そして、思い出のカラフルゼリー。中森リリーが作る料理には、人の心をつなぎ直す力があふれている。読めばきっと、誰かとごはんを食べたくなる、やさしさに満ちた物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さぜん
45
やはり、瀬尾さんの食と家族の物語は、気持ちがほっこりして良い。食に関わる記憶や、思い出は誰にでもあるが全てが良いものとも限らず、辛い記憶もある。子供の頃、両親の離婚時に母は妹を選び、リリーは父と暮らすことに。そのトラウマから抜け出せず、人との交流も最小限にし、自己肯定感も低いまま、料理だけは続けて1人で頑張ってきたリリー。そんな彼女が次第に周囲の人の影響を受け成長していく姿にグッとくる。瀬尾さんの作品には「おいしい」という言葉がよく出てくる。言っても言われても嬉しい言葉の一つだろう。 #NetGalley2026/07/28
Roko
30
リリーは、会社勤めが性に合わないのをよくわかってるから、正社員になって堅実な生活をなんてことは目指してません。幸い、料理の才能はあるようなので、あちらこちらで行われる「料理コンテスト」の賞金稼ぎと単発バイト(ティッシュ配りとか)で何とか生活しています。大家のばあさんは口が悪いけど、家賃が安いのだけが取り柄のボロアパートで暮らしてます。働くこと自体に余り意味を感じていないので、「家賃が払えなくなるとヤバイからバイトを探す」という感じで生きています。#夏ゼリー #NetGalleyJP2026/07/27
なっく
24
主人公は苦労して育っただけあって、芯は強いけど、ちょっと自己肯定感が低い。その料理の腕と人を思いやる気持ちで、家族や周りの人たちの心を解きほぐしていく。もっと自信をもって生きていけばいいのに、と思うけど、彼女なりのペースでソフトにいくところがいいんだろうな。大家のばあさんとのやり取りが軽妙で面白い。2026/07/20
seacalf
19
今回も瀬尾まいこさんが紡ぎ出す物語に心地よく委ねられた。主人公は自己肯定感が低いフリーター中森さん。料理コンテストで毎回優勝を狙えるほどの腕前で、相手を思いやる素晴らしい料理を作ることができる。浅利のスープに、鶏の角煮風親子丼、出汁茶漬け、どれもしみじみ食べてみたいと思うものばかり。タウン誌の編集者や食堂の大将、料理が苦手なその娘、口の悪い大家さん、さまざまな人と出会い、料理を披露するたびに、中森さんの心も少しずつほどけていく。夏の空気をまとった爽やかな読後感を与えてくれる一冊だった。2026/08/01
nyanco
14
#Net Galleyにて 発売日以降、感想UPします2026/07/03
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