内容説明
日々の生活において切っても切れない「食」を通じ、それぞれの「しあわせ」のカタチを模索する――。人気作家6人が紡ぐ、ほろ苦くて味わい深い「食」と「人生」を描いた短編小説。 【収録作】●幸せのカレーライス(伊吹有喜)……雨足が強い中、空腹に耐えきれず入ったお店で――。 ●四十歳の栄養(中西智佐乃)……美容室で働く麻美。あまりの忙しさにバランス栄養食品をかじる日々……。 ●フレンチと返報性(藤野恵美)……かなは大学で突然、それほど親しくない友人からフランス料理の食事に誘われる。 ●二代目のミンチョさん(伊藤朱里)……アイス屋でよく見かける女性は、いつも違う男性と来店していた。 ●五十の壁が高すぎる(古内一絵)……よく訪れる店で食事をしたときに、茂樹が感じた異変とは。 ●真っ赤な林檎のその上で(窪美澄)……娘の大学進学を機に一人暮らしとなり、食欲が湧かなくなってしまった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
124
ハイ、幸せですが何か?と答えたい。『ほろ苦くて味わい深い、「食」と「人生」を描く6編の物語』と帯にある。カレー大好き江口や、忙しすぎる麻美。バイトを頑張る極貧水野かな、私は苦手なチョコミンを食べられる相川に、更年期や夫婦仲を超えられそうな大林夫婦と、及川聡美とリンゴ食堂の佐々木道子、みんなみんな丁度よく幸せになっちゃえ~!そんな読後感。印象深かったのは「幸せそうなひとを見ると、自分も幸せな気持ちになる」と言った水野かなが好き。そして苦手なタイプの相川の思考を、気になってしまう私が面白い(笑)2026/06/20
遙
13
全6話中4篇は書き下ろしで2篇は加筆・修正されている、豪華内容。 どの話もとても良かった。 食べる事がどのように人生に影響していくかは人それぞれながら、それをおろそかにする事で健康以外にも損なっているものがあるという事に気づかせてくれる、そんなラインナップ。 その中でも[二代目のミンチョさん]伊藤朱里さんの短編は異色ながら、チョコミントアイスを据えた人付き合いの悩みが綴られ、胸打たれるものがありました。 自分の筆をしっかり持ってる著者さん揃いの、意欲的な食と人生のアンソロでした。2026/06/14
Nobuko
8
食をテーマのアンソロジー 伊吹さんが読みたくて 初読み作家さんも どのお話も良かったです2026/06/09
かっち
3
802026/06/13
suzuka
2
日々のルーティーンの中少しのしあわせ。気に入ったカレー屋さん、大学で知り合った裕福な友人の話がよかった。かなちゃんと友だちになれて本当によかった、と言う桃華。経済格差があると難しいけどふたりが仲良くいられますように。 2026/06/14




