羽と風鈴

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  • 電子書籍

羽と風鈴

  • 著者名:嶋稟太郎【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 書肆侃侃房(2026/05発売)
  • ポイント 19pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784863855014

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内容説明

第三回笹井宏之賞染野太朗賞を受賞した著者の第一歌集。

それぞれの羽を揺らして風鈴はひとつの風に音を合わせる


眼差しはあくまで低く、しかし深く、表現は抑制的に。嶋さんの歌はそんな風にして作られている。それがチェーホフと似ているのだ。(大辻隆弘)



拡散と収斂が進行形で同時に発生しているようなこの日々のありようを、まるでひとりきりの測量士のように見つめる歌集。(小島なお)



歌集のどの歌についても、言葉を尽くして誰かと語り合いたくなる。一首の静謐で理性的な質感や調べに、むしろ心をあたためられたような気がした。(染野太朗)



【収録歌より】
地上までまだ少しある踊り場に桜の花が散らばっていた

乗り過ごして何駅目だろう菱形のひかりの中につま先を置く

開かれて窓の格子に吊り下がるビニール傘が通路に光る

白球がいま打ち上がる公園のヒマラヤスギの背丈を越えて

屋久島の森に置かれたマイクから配信される雨音を聞く

自動車の赤いランプの連なりが橋の終わりでほどけ始める

【著者】
嶋稟太郎
1988年 宮城県石巻市生まれ。
2014年 短歌に触れる。「未来短歌会」入会。桜井登世子氏、大辻隆弘氏に師事。
2017年 未来年間賞(2016年度)受賞。
2020年 第3回笹井宏之賞個人賞染野太朗賞受賞(「羽と風鈴」50首)。
2021年 第64回短歌研究新人賞次席(「大きな窓のある部屋に」30首)。

目次

羽と風鈴
大きな窓のある部屋に
四辺系
逆光
白い砂丘
常磐道
風吹く午後
伊勢湾
夏の辞令
立てかけてある
林試の森
長崎
異郷
多摩川
もっとも青い
草の匂いが
地上
灯す
思い出の色

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Tenouji

14
この本の装丁のような短歌が、ちりばめられていて、とてもまばゆいです。2022/02/24

太田青磁

11
章の間(ま)に挟んだままのレシートの数日前の生活を読む・止めていた音楽をまた初めから長い時間が経ってから聴く・母宛ての手紙を君と分けて書く夏の初めの長い休みに・空洞がわれにもありや鉄塔は空の青さに貫かれたり・名古屋行き快速みえが来るまではあなたとあなたの父に手を振る・めずらしく早い梅雨明けこの朝は「様」から「さん」へ打ち直したり・透きとおる小さな筒に挿されおりテーブル二つ分の伝票・まはだかの木が投げ返す朝のかげ材木店は森閑として・自動車の赤いランプの連なりが橋の終わりでほどけ始める2022/02/04

Moeko Matsuda

6
【あくまでメモ】爽やかで瑞々しく美しい作品がたくさんあった。装丁も実に素晴らしく、手元に置いて何度も愛でたくなる一冊だ。2022/01/29

江藤 はるは

5
風の音が聞こえた。2022/01/21

すーぱーじゅげむ

4
オフィスの短歌、義父母の短歌が新鮮でした。そういうお堅めな関係のことも短歌にしていいんだ、という発見がありました。「いくつかの主語をわたしにして話す企画書にある近い未来を」2022/10/16

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