内容説明
いじめや虐待など,子どもをめぐる社会状況は厳しさを増している.子どもを守るためにはどうしたらいいのか.今,欧米など世界的に注目されているのが子どもアドボカシー.子どもの声を聴き,その声を社会に向けて伝えることで,よりよい状況にしていく.長年,研究と実践に携わってきた著者が,具体的にその方法を語る.
目次
はじめに アドボカシーとは何か
第1章 なぜ,いま,子どもにとってアドボカシーが必要なのか
第2章 子どもが自分の意見を話すとき
第3章 子どもの福祉におけるアドボカシー
第4章 学校という場でのアドボカシー
第5章 原則と実践のはざまで
第6章 いま,世界では
主要参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
22
「子どもアドボカシー」とは、子どもの声をおとなや社会に届けていく活動であるとして、カナダやイギリスの取組を紹介しつつ、子どもの権利保障に関する日本の課題を指摘している。「子どもたちはおとなに比べて価値の低い劣った存在」(10頁)という考えをアダルティズム(子ども差別)という。日本は子どもの権利条約を批准しているが、行政から独立した国内人権機関のない珍しい社会であり、権利侵害を勧告する仕組みが社会に存在しない。子どもの自殺が問題視され、虐待の被害も深刻視されている状況を鑑みれば、救済機関の設置が喫緊の課題。2022/05/06
スイ
12
『私は、子どもの声を聴き権利を守る活動という意味で「子どもアドボカシー」という言葉を使います。』 アドボカシー、という言葉を初めて知った。 子どもを庇護するだけでなく、子どもは自分の意見を言い、権利を行使できるような社会でなければ、というのは子どもの権利条約でも述べられているけれど、今の社会はまだまだ遠いし、私自身も未発達な子どもの代わりに考えてあげなきゃ、という意識があることを否定できない。 イギリスの事例には頭を殴られた気持ちだった。 一人の子どもの保護者としてはもちろん、2020/11/12
ひろか
10
ごくごくごく入門編です2022/11/26
ののまる
8
今年はこれを勉強します!2021/02/15
いとう
5
子どもは保護の対象ではなく権利主体であることを保障する子どもの権利条約の第12条・第1項:自由に自己の意見を表明する権利、第2項目:聴取される機会の保障(別名:聞かれる権利)。 これに対し意見形成支援、意見表明支援(代弁活動など)、意見実現支援(調整活動など)。 子どもアドボカシーが阻害された事件として、ラミング報告書(レーミング報告書)がある。また参考としてドキュメンタリー映画『みんなの学校』がある。2024/02/21




