PARADE BOOKS<br> 「荒地」の構造と実像

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PARADE BOOKS
「荒地」の構造と実像

  • 著者名:草野千里【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • パレード(2026/05発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784434378317

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内容説明

T・S・エリオットの『荒地』を読み解く2つの仮説。新たな全体像と主題を示す!

「荒地」の主題は、「聖杯探求」や「漁夫王」を用いて、文明批評とされているが本当にそうだろうか。元のエピグラフから捉え直すと作者の絶望の叫びだと分かる。それは、人生を回想して「地獄!」と叫ぶ内容であるが「荒地」と相似になっている。詩の中で詩人は人生を回想している。それは自伝的描写が彼の年代順に並べられていることからわかる。
詩の構造は、ジョイスの「ユリシーズ」と共通性がある。一日という時間経過、ロンドンの描写、性的描写、言語・語彙・文体の多様性である。また、出版当時作者の周囲にいた人々は、詩が彼の投影であると見ていた。そもそも「荒地」が「文明批評」だとしたのはエドマンド・ウィルソンの批評であるが、本音では「エリオットの絶望の叫び」だと思っていた。これは、詩人自身が「荒地」は「個人的愚痴」と発言したこととも一致する。第一部~第四部までは、絶望的気分に満ちているが、第五部では苦悩に立ち向かう内容になっている。それは、エリオットの病気が影響したもので本人も「最高のもの」で「全体を正当化する唯一のもの」と言っている。

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