アンコの丸かじり

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アンコの丸かじり

  • 著者名:東海林さだお【著者】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 朝日新聞出版(2026/05発売)
  • 向夏の候!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/28)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022521385

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内容説明

★シリーズ累計116万部突破!
大人気「丸かじりシリーズ」のフィナーレを飾る最新刊、第48弾『アンコの丸かじり』ついに登場!

1988年刊『タコの丸かじり』から38年、週刊朝日の看板連載「あれも食いたいこれも食いたい」を経て朝日新聞be連載「まだまだ!あれも食いたいこれも食いたい」で繰り広げられた東海林ワールドがついに幕を閉じます。
クスっと笑えて、ときに仄(ほの)見えるお色気にドキッとして……。
B級グルメとビールを愛したショージ君が、最後にえらんだのは「アンコ」だった!
祖父から母、母から娘、娘から子へ。三代にわたる「東海林ファン」の皆様、とくとご堪能ください!

〈アンコというものは、どうも何かにもぐり込もうとする傾向がある。
傾向というより、性癖? 饅頭の中にもぐり込んでいる。
大福餅の中にもぐり込んでいる。最中の中にも、もちろんアンパンの中にももぐり込んでいる。
どら焼きの場合は、あれはもぐるというより被るといったほうが正しいのかな?
被ったのはいいが、慌てたらしくて被りものがちょっとずれたりしているものもある。
キンツバの被りものは、なぜか薄物である。なぜ薄物を被っているのか。
いわゆるシースルーということになるのだが、シースルーというものはカラダに自信のある人が、わざと薄物を着て、そこを通して自分のカラダを見せるという魂胆から生まれたものであるから、キンツバの魂胆もまた同様であると考えられる。(略)
日本の国民で、「アンコが嫌い」 という人はいるだろうか。
日本人はこぞってアンコが好き。
日本人はこれまでそのことに気がつかなかったが、気がついてみれば「アンコは日本人のアイドル」なのであった。(略)
日本人とアンコは、切っても切れない仲なのであった。
アンコの特性としてもう一つ、「単独では世の中に出ていかない」 というのがある。
大福餅は餅といっしょに食べる。鯛焼きは鯛といっしょに食べる。どら焼きはどらといっしょに食べる。常に誰かといっしょ。
みんなと仲良くやっていこうという精神こそ、アイドルの本領。
ただし、一回だけ、単独で世の中に出てくる場合がある。
アンミツのときです。アンミツのときは何も身にまとわない。単身、裸体、全裸。
アンミツの容器の中は色とりどり。寒天、赤えんどう、求肥、ミカン、サクランボなどの中に全裸のアンコを見つけると嬉しい。
スプーンですくっていちばん最後に食べる。口の中いっぱいのアンコはおいしい。嬉しい〉(「コイ話(ばな)?アンコ話(ばな)?」より)

〈最中(もなか)の弱点はその潰れやすさにもある。
何かあればすぐに潰れる。 何かあればメシャと潰れる。
それとズレ。
何かあるとすぐに上の部分と下の部分がズレる。
最中の上の部分と下の部分にズレがある最中をよく見かける。
最中は何個か箱に詰められて取引されることが多いが、そのうちの何個かは、上にかぶせてあるフタが少しズレていることが多い。
普通だと、そのズレは修正されるのだが、最中の場合は「そのズレはいっこうに構わぬ」という風潮がはびこっている。
カツラの場合だったらズレは大騒ぎになるのだが、最中の世界では、なぜか是認されている。
これはやはり「常にぞんざいに扱われている」ということであり、「軽視されている」ということになるのではないか。
最中の皮はなぜ軽視されるのか〉(「饅頭と最中はどう違うか?」より)

ついにシリーズ最終巻、大団円! 38年間、ショージ君ありがとう!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

toshi

9
お得意の、どうでもいいことをしつこく考察するエッセイ。 我が家では朝日新聞を購読しているので一回は読んだはずだけど、全く覚えていなかった。まあ、読んでるときは面白がっているけれど、覚えておくような内容じゃないから次の瞬間にはもう忘れてる。こうしてまとめて読むと、同じネタが何度も登場したりしているところも有ったりするけれど、良く毎週これだけのことを書いたと感心してしまう。最初の作品で、 日本の国民で、「アンコが嫌い」と言う人はいるだろうか。と書かれているけれど、ここに一人います!!2026/06/13

Urmnaf

4
掲載誌の休刊で連載が終了し、てっきり前巻で終了と思っていたら、続きを新聞紙面で書かれてたんですね。最近は(紙の)新聞を読まなくなったので、その事実を知らず。本書の出版でそのことを知り、驚きつつも続きがあったことがうれしく、ただそれが著者の訃報とセットだったのは寂しく。真の最終回となった今巻も、内容はこれまでと変わらずにどうでもいいことをつらつらと。まだまだ続きそうな。2026/06/22

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