内容説明
「父の悪行には、理由があり、封印紐の持ち主はその秘密を知っているそうだ」織田信長に敗れ、混乱に陥る武田家の当主・勝頼は、妹・松姫にこう打ち明ける。そして、「父の真意を聞きたかった。なぜ、あのような愚行をしたのか」とも。
甲斐を拠点に猛将と恐れられた武田信玄。息子も、そして、娘も理解できない数々が、2人の心を苦しめた。
悪か、それとも、正義か――。
”5つの悪行”を知る人々を探し求めることで、真の父親の姿を追う。荒れる戦国の世が覆い隠した、武将と妻と、そして、娘の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
119
信玄の娘・松姫を主役に据えての父親・信玄を、あの頃を、甲斐を、諏訪を武田を読む。五つの悪行を解くには五つの封印紐を集めねばならない。その過程で松姫自身の覚悟、深慮・・木下さんの手によって魅力的な女性が頭に浮かんでいた(大河ドラマになってもいいんじゃないかな?)読みながら、今のこの国の政がちらついたもしたが、裏切ったり謀ったり誰と組む?この国(世界中も同じ?)は昔々から同じようなことやってきてるのね。安寧って言葉は絵に描いた餅なのかもねぇ。久しぶりの木下さんを堪能した。2026/06/13
イトノコ
17
キンドル。戦国時代、武田信玄は突然織田との同盟を破棄し三河に侵攻。信玄の没後に領国は織田に蹂躙される。信玄の娘、松姫は父の残した「悪行」の秘密を探し戦場を彷徨う。/決められた織田との婚姻、しかし近づく戦火の気配と、名作「宇喜多」を彷彿とさせる始まり。隠された信玄の為人が周囲の人々から語られるのもまた然りだが…ちょっと詰め込み過ぎた感はあるか。しかし最後に明かされる武田の「宝」の正体…まさか彼らに繋がるとは(もっと歴史に詳しい人なら周知かもだが)。佐藤嚴太郎さんのアノ作品を読み返したくなった。2026/05/22
ナンシー
3
信玄の悪行については謎解きというより複眼視、キノシタマサキお得意の展開、すばらしい。ただ,殺し方のエグみが強くて辛かった…2026/05/27




