内容説明
母が遺したおとぎ話には、謎がある――。
中高一貫の女子高に通うわたしは、数ヶ月前に事故で母を亡くした。生前、あまり本音を語らなかった母は「砂の国」や「雪の里」などを舞台にした、神秘的で不可思議なおとぎ話を書き遺していた。
しかし、これらは母の単なる趣味の創作ではなかった。
――物語を正しく読み解けば、母の過去を映し出す断片に変貌する。
高校一年生になった私は、才色兼備のクラスメイト・海瀬由埜と二人で、それらの物語を読み解くことに。母は、生前何を考えていたのだろうか。そして母が亡くなったのは、本当に事故だったのだろうか……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
雪丸 風人
8
亡き母が綴った物語に込められた想いとは何なのか?目立たない高校一年生の少女が、誰からも一目置かれるクラスメイトにいざなわれ、ストーリーの思わぬ解釈に触れることになります。ぼんやりしていた母の輪郭がクリアになるとともに伝わる衝撃、そして育んだ二人の関係に起こるまさか。何度もアッと驚かされる仕掛けの精巧なこと!ことばの迷宮を旅するような幸せが味わえました。素晴らしく凝った筋書きだったせいか、著者も自分自身の内に潜む何かを作品に投影したんだろうか?などと想像してしまいましたよ。(対象年齢は13歳半以上かな?)2026/06/22
もぐもぐ
1
初読み作家さん。 事故で亡くなった母の残した童話を手掛かりに、 あまり母と心通わせていなかった高校1年生の七星は、 母の本当の気持ちを探ろうとする。 母の真意は完全には理解されないだろうけど、 少しでも前向きな気持ちになれたのなら良かったと思う2026/06/19




