内容説明
186cmの長身と、鋭い眼光。名古屋税理士会所属の税理士・鮫島桐子は、どんな不正も見逃さない。顧問先である水戸研磨工業で、ある日、不審な領収書が見つかった。しらばっくれる社長。だが、鮫島の目には全てお見通しで…。脱税、横領、詐欺。水戸研に起こる問題を解き明かしたその先で、思わぬ事件が待ち受ける!? 書類に隠れた不正を暴く、痛快・税理士ミステリー! 2025年ノベル大賞〈佳作〉受賞作。
目次
第一話 脱税と領収書
第二話 横領と納品書
挿話
第三話 詐欺と見積書
第四話 悪意と申告書
終話
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
20
186cmの長身と鋭い眼光でどんな不正も見逃さない。税理士・鮫島桐子が、顧問先で起こる書類に隠れた不正を暴く税理士ミステリ。ある日、見つかった取引差を接待したという不審な領収書の背景。工場で働く子の横領疑惑と取引先の若い面倒な社員。会長の友人が機械を格安で譲りたいという一見おいしい話や、酔って自転車事故死した社員の思わぬ真相まで、次々と起きる事件の違和感を見抜いていく鮫島の慧眼が光っていて、一連の事件の結末は何ともほろ苦くもありましたが、顧客のために真摯に毅然と向き合っていくストーリーは面白かったですね。2026/05/17
栗山いなり
8
税理士・鮫島桐子が顧問先の事件の解決に挑む物語。読み終えてみるとライト文芸の構成としては王道だったかなと思える作品だったけど素直にラストの事件はビックリした。変な社会派要素入れてなかったのも◯だったかも2026/06/21
coldsurgeon
5
税理士が主人公であるお仕事小説であり、またミステリーである。経営者ではない人間にとって法人税申告など知識がないが、随所に税務に詳しくない人への理解を促す工夫がなされ、読む人の知識を増やすミステリーとなって老いる。詐欺などの犯罪により得た収入、いわゆる不法所得も課税対象になるということは、犯罪者は法で罰せられるだけでなく、国税庁にも目を付けられるということだろう。 2026/06/08
かずくん
4
現役の税理士さんが書いた小説。税理士の鮫島桐子と水戸研磨工業を取り巻く話。次巻が出るなら、水戸研磨工業のほかにも会社や人を登場させねばならない。次巻出るかな?2026/06/06
masa
4
デジタルプルーフ版が当選したので。最初は専門用語ばかりでとっつきにくいのかと危惧していたが、思っていたよりずっと読みやすかったです。まじめな主人公視点ばかりじゃなく、多少、軽めのキャラにも活躍の場があり良かったな、と。違う角度で学べました。相続税やら普段の諸経費やらを小説を読みながら確認したり、勉強になったりでお勧め。こういうところから興味を持った若者が将来の税理士になったりするんでしょうかね?もし続編があれば、期待できるんじゃないでしょうか。2026/05/16
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