内容説明
鐘が六つ鳴ったら定時で帰る――それが前世で過労死した女書記官マリエッタが唯一自らに課したルール。
宮廷書記局で五年間働き、提出した改善案は、その数、二百四十七件。
けれども、その功績者としての名前は、上司によって奪われた。
異世界でも続く不条理を変えたのは、手続きを無視した理不尽な公爵令嬢への断罪の儀と、
いつも退勤時刻にすれ違う、無表情ながらも、やさしさを漂わせる監査官アーレンスの存在。
これは、奪われた名前を取り戻し、二人が新しい生活を始めるまでの物語。
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目次
第1章 書記官マリエッタ・ホルンは自分の名前を取り戻す
第1話 退勤の鐘が六つ鳴る
第2話 二百四十七件の控え
第3話 正規決裁書類の不存在
第4話 告発書類の不存在
第5話 退勤十九分前の約束
第6話 改竄の魔力痕跡
第7話 正しい場所に戻す名前
第8話 自分の時間を守る
第9話 差出人の魔力痕跡
第10話 明日も、定時に
第2章 書記官マリエッタ・ホルンは白い結婚に巻き込まれる
第11話 六つの鐘と婚姻令
第12話 神託の署名欄
第13話 停職命令と朝の焼き栗
第14話 存在しない裏帳簿
第15話 胡桃の焼印
第16話 百二十金貨の影
第17話 国王承認の空欄
第18話 雨と手のひら
第19話 公聴会前夜の約束
第20話 定時に帰る、二人で
新章 書記官マリエッタ・ホルンはきっと明日も定時に帰る、二人で
第1話 鐘のあとの沈黙
第2話 書記官長補佐の机
第3話 紅茶の温度
第4話 帳面の行間
第5話 二人の名前



