ノマドという生き方――旅暮らしの人類学

個数:1
紙書籍版価格
¥2,200
  • 予約
  • 電子書籍

ノマドという生き方――旅暮らしの人類学

  • 著者名:左地亮子【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 世界思想社(2026/06/10 配信開始予定)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784790718116

ファイル: /

内容説明

居場所は、ひとつでなくていい
「定住」という常識を覆し、私たちの生き方を問い直す

転がる家、広がる居場所
キャンピングトレーラーで旅するフランスのジプシー・マヌーシュ。
町から町へ移動しながら人と出会い、複数の場所のあいだに居場所を育てて生きる。

20年にわたるフィールドワークが描き出すのは、
定住という常識を静かに揺さぶる、もうひとつの生き方。

ノマド、移動生活、移民、難民、ツーリスト、ディアスポラ――
「動きながら生きる」文化を、人類学の視点から読み解く一冊。

【本書でわかること】
・なぜ彼らは「旅する暮らし」を続けるのか
・複数の場所に居場所を持つという生き方
・移動社会が持つ人間関係の知恵
・定住社会では見えにくい自由と制約
・20年のフィールドワークが解き明かす移動の文化

【はじめにより】
19歳のとき、フランスに留学し、パリ郊外の空き地でキャラヴァン暮らしをする人びとに出会った。南仏の「ジプシー巡礼祭」にも足を運んだ。
現代では、彼らの得意としてきた移動式経済活動は制約され、移動生活にはスティグマがつきまとう。それでもなぜ、彼らは移動を続けるのか。

ふり返ってみれば、その問い自体が、「定住こそが人間本来の生き方である」という自文化中心主義に根ざしていた。
大学院に進学し、フランスで二年間のフィールドワークを終える頃、私の問いは変わっていた。

なぜ、私たちは移動しないでいられるのか?

【目次】
はじめに

I部 ノマディズムという生存戦術
1 近くにいるノマドたち
2 様々な呼称と様々なルーツ
3 エスカルゴのように転がる――住まいと共に動く暮らし方
4 住まいと身体をつくりあげる――モバイルハウスの住まい方

II部 動きの中の共同性
5 二つの文化を生きる――定住する移動生活者
6 ばらばらに一緒にいる――密にゆるくつながる家族
7 群れすぎない――共同体の分散力と持続力
8 ノマディズムの楽さと自由

III部 別様の社会的現実を生きる
9 ガジェとまじわる――ジプシー巡礼祭
10 神とつながる――ペンテコステ派の信仰集会
11 あいだで生きるディアスポラの構え――アイデンティティ政治を超えて

むすび

初出一覧