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内容説明
現代の戦争と
安全保障を考えるための
迫真の戦記
台湾有事が予測されるなか、フォークランド戦争が注目を集めつつある。この戦争は第二次世界大戦後、唯一の陸海空全ての次元で戦われた総合的な近代戦であり、仮に台湾で開戦されれば似たような作戦が展開されると想定されているからである。
そこで、フォークランド戦争を政略、戦略、作戦、戦術、術科/技術の五つのレベルで分析し、それらを作戦術で結びつけて考察。なぜ戦争が起き、勝敗が分かれたのかを立体的に描き出し、そこから我々が何を学ぶべきかを導き出す迫真の戦記。
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【目次】
はじめに――あらゆる要素が詰まった戦争
Ⅰ 環境形成
第1章 戦争への道
第2章 開戦と初動
Ⅱ 攻撃
第3章 制海権を巡る戦い
第4章 制空権を巡る戦い
第5章 上陸作戦――サン・カルロス湾
第6章 スタンリーへの道――陸戦の展開と試練
Ⅲ 回復
第7章 スタンリー陥落と停戦
第8章 戦争の帰結と教訓
おわりに――フォークランド戦争の意味
英国海兵隊旅団長 特別インタビュー
フォークランド戦争の真相/ジュリアン・トンプソン(聞き手 北川敬三)
あとがき
主要参考文献
フォークランド戦争関連年表
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目次
はじめに──あらゆる要素が詰まった戦争/フォークランド戦争の今日的意義/本書の分析方法──フォークランド戦争とは何か/四つの根本的な問い──目的・方法・手段・リスク/当時の時代背景と戦況の推移/本書の構成/I 環境形成/第1章 戦争への道/1 領有権問題の起源/島々の呼称が映し出す歴史的背景/英国による占領と「マルビナス意識」/2 国際社会と外交交渉/脱植民地化の流れと国連決議二〇六五号/両国間の交渉の停滞、そして誤算/3 英国の状況──衰退の只中で/「経済と社会の停滞」からの脱出──サッチャーの改革/ノット・レビューがもたらしたもの/4 アルゼンチンの国内事情──軍事独裁と経済危機/軍事独裁による国際的孤立と国内統治の不安定/「大義」としてのマルビナス問題/5 アルゼンチンの戦争準備──一九四〇年代からアズール作戦まで/「マルビナス奪回」を目指して/「短期決戦」構想への急速な傾斜/6 島民の立場/英国との強い結びつき/フォークランダーの不安──マルビナス問題をめぐって/7 南ジョージア島事件/地理的背景/危機の連鎖、フォークランド戦争への導火線/8 開戦前夜/両国間の緊張が高まる中で/リーチ大将の進言──「できる、そうするべきです」/9 本章のまとめ──戦争はどのように「不可避」になったのか/第2章 開戦と初動/1 アルゼンチン軍編成と作戦準備/「ロサリオ作戦」に対する楽観的な見通し/指揮統制の不備とロジスティクスの脆弱性/2 一九八二年四月二日の上陸作戦/戦闘が島民社会に与えた大きな衝撃/侵攻成功後のアルゼンチン軍の動き/3 アルゼンチンの勝利宣言と国内反応/勝利に酔うアルゼンチン国民──プロパガンダの成功/フォークランド島民の不安と国際社会の反応/4 英国政府の危機対応/「行動するか否か」からの議論の推移──正統性を確保するために/再び「戦う意志」を示す──政府・議会・世論の一体化/戦時内閣の概要とその効用/5 機動部隊派遣/機動部隊の編成と王立補助艦隊(RFA)/「国家総力戦」──英国の自信回復/派遣の迅速化と海兵隊の状況──「ゼロからの即応」/6 コーポレート作戦の指揮・統制(C2)/7 国際社会の反応/8 両国の初期戦略と見通し/制海権・制空権をめぐって/国際社会への期待と両国の誤算/9 機動部隊の航海──前進基地アセンション島と長期航海/アセンション島をめぐる英米のやり取り/戦争遂行のための中継点──補給・再編・議論/「第一の戦い」としての長期遠征航海/10 本章のまとめ──開戦はどのように「現実」になったのか/II 攻撃/第3章 制海権を巡る戦い/1 南ジョージア島奪還/火種としての南ジョージア島事件/南ジョージア島奪還がもたらしたもの──英国の政治的空気の変化/2 潜水艦の投入と抑止力/英国の「目に見えない戦力」として/「水面下の制海権」の獲得/3 ジェネラル・ベルグラノ撃沈/「自衛権の行使」としての攻撃命令/アルゼンチン海軍の無力化──「海」から「空」へ/4 守護神シーハリアー──滑走路がなくても飛べる戦闘機/艦隊防空の柱として──制約からの発想転換/シーハリアーの活躍/「シーハリアー万能論」への疑義と教訓/5 アルゼンチン空軍の攻撃と英国の被害/6 ロジスティクスをめぐる攻防/7 防空・制海のバランス/8 制海権確立の意義/艦の生死を分けたダメージコントロール/「自由度の大きさ」というメリット/9 本章のまとめ──制海権とは「戦争を動かす行動の自由」の確保である/第4章 制空権を巡る戦い/1 アルゼンチン空軍の戦力と戦術/制約の下で編み出された波状攻撃/低空飛行による甚大な人的資源の損傷/2 シーハリアーの防空任務/3 初期の航空戦と「メイデイの空戦」/4 ブラック・バック作戦──バルカン爆撃機の遠征/ビクター空中給油機群──給油機のための給油機/政略的・戦略的次元における効果/5 エグゾセとシェフィールドの悲劇──「低空・高速・自律誘導」という新しい恐怖/西側海軍の構造的な脆弱性/シェフィールド喪失という大きな転機──「ミサイルの時代」の到来/6 アルゼンチン空軍の波状攻撃と不発の皮肉/7 英国艦隊の防御網の限界──装備・整備・電子戦・人間/8 シーハリアーの多任務化とロジスティクスの課題──空の戦いは「補給」と直結する/9 制空権の不完全性と勝敗を分けた消耗の帰結/10 本章のまとめ──制空なき戦いの帰結/第5章 上陸作戦──サン・カルロス湾/1 上陸地点決定の背景/知将・トンプソン准将が果たした役割/従軍した地理の達人──サウズビー テイラー少佐/2 上陸部隊の編成と任務分担/3 サン・カルロス湾の戦い(ブラッディ・サタデー)/4 地上戦力の展開とロジスティクス/5 アルゼンチン軍の防御態勢/6 夜間行軍と接触戦闘/7 特殊部隊が整えた上陸前夜/8 アルゼンチン空軍の消耗と転換点/9 政治的・戦略的意味/10 本章のまとめ──不完全な制空の下で橋頭堡を築く/第6章 スタンリーへの道──陸戦の展開と試練/1 ダーウィン グース・グリーンの戦い(一九八二年五月二八日)/軍事的合理性と政治的要求の対立/占領の完了──情勢判断の誤りによる悲劇/2 前進の困難──外交、行軍とロジスティクス(一九八二年五月末~六月上旬)/兵士たちの前進を阻む島の地形と天候/ロジスティクスと作戦の同期による困難と悲劇/人命を守る──ジュネーヴ条約の精神/3 マウント・ケントをめぐる戦闘/4 マウント・ロングドンの戦い──第一夜の激闘/第三パラシュート大隊(3PARA)の活躍/「戦術的勝利」であり「作戦的前進」/5 ツー・シスターズとマウント・ハリエット──同時夜襲の展開/両軍の攻防の果てに/アルゼンチン軍防衛線の綻び──歩兵の持久力と統制/6 包囲の形成──六月一二日から一三日へ/7 ワイヤレス・リッジ──最後の背骨/8 スタンリーへの進撃──包囲の完成/9 本章のまとめ──連続戦としての陸戦とその帰結/III 回復/第7章 スタンリー陥落と停戦/1 降伏の決断/2 降伏交渉/3 兵士たちの反応、島民たちの反応/4 首都スタンリーの解放/5 停戦と戦争の終結──両軍の状況/停戦による影響と国際社会の反応/英国軍の状況/アルゼンチン軍の状況/6 本章のまとめ──「終結」を成立させた条件/第8章 戦争の帰結と教訓/1 政治的帰結/2 国際的な影響/3 島民社会の変化/英国民としての意識のさらなる高まり/島民の自己決定権を守るために/4 軍事的成果と損失/5 軍事的教訓/6 指導者と意思決定──英国軍指揮官たちの判断/7 現代への教訓/「限定戦争」におけるロジスティクスの重要性/フォークランド戦争が問いかけるもの──インテリジェンス、リーダーシップと決断/おわりに──フォークランド戦争の意味/第一の問い──なぜ、この戦争は生起したのか/第二の問い──なぜ、英国は勝ち、アルゼンチンは敗れたのか/第三の問い──現代の私たちは何を学ぶべきか/戦略が全て/人が決める/フォークランド戦争の航跡/英国海兵隊旅団長 特別インタビュー/フォークランド戦争の真相 ジュリアン・トンプソン(聞き手 北川敬三)/英国はなぜ戦争に勝利したのか/侵攻当時の旅団の状況/サッチャーとその周辺/グース・グリーンの戦い、統合作戦、ロジスティクス/指揮官たちの横顔──「人」こそが鍵となる/あとがき/主要参考文献/フォークランド戦争関連年表
感想・レビュー
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鐵太郎
金吾庄左ェ門




