内容説明
極上のヒップホップ演劇! ボーナストラックも充実
リアルに過ごすただの毎日が、ギリシャ神話でシェイクスピア! パチンコ屋を家業とする在日コリアン三世、その人生をつむぐ極上のヒップホップ演劇。
同時収録作品に、妻に捧げるオートフィクション「ユキコ」。また、BONUS TRACKSとして『A―②活動の継続・再開のための公演』全歌詞も収録。
◎
「独自のドラマ作りを尊重したい」……岩松了
「知的であって俗っぽい。政治的であってふざけきってる。端倪すべからざるアティチュード」……岡田利規
「やり切れなくなってしまいそうな深刻さを、ラップの形式によって見事にかわしている」……ケラリーノ・サンドロヴィッチ
「他人をディスる「形」だけでなく、自分を笑い続ける「形」。まったくタイプの違う「つかこうへいの再来」」……野田秀樹
「強者と弱者の両義性が意識され、マイノリティとマジョリティがフェアに描かれている」……本谷有希子
「「これが戯曲なのか?」という壁を軽やかに飛び越え、今回の候補作のなかでは圧倒的」……矢内原美邦(選評より)
[カラー口絵1ページ]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
allite510@Lamb & Wool
9
2023年岸田戯曲賞受賞作。パチンコ屋を舞台にしたヒップホップ演劇、作・演出・主宰はパチンコ屋経営者。パチ屋オーナーが内情を話すことなんてあまりないし、3店方式なども含めて、関係者皆が見て見ぬふりが当たり前のような世界。その内側を垣間見るのは面白い。日常の延長のように語られる普通じゃない日常のぶっちゃけ話とスレスレの暴露話、鮮度の高い時事ネタに、強度のあるパンチライン。どういうか、YouTubeにケンカ売ろうとしてるような演劇というか。いつでも何度でも観れる動画とは真逆の、(→)2023/06/05
ふう
7
東葛スポーツ主宰の金山寿甲の第67回岸田國士戯曲賞受賞作。ちなみにこの(上)はVolume1ではなく、TOPの意味。なので(下)はない(一応は)。在日として生きている日常、あるある、怒り、笑い…そういうの全部ラップにしちゃうとあら不思議。腑に落ちて身に染みて、そしてニヤリとしてしまう。必死且つ軽やかに生きている彼ら。相手をきちんとディスりつつ、自分をきちんと笑える強さを感じられる作品。在日関係のミニ知識もちょこっとだけど知ることができてお得かな。妻大暴れwの「ユキコ」も収録。2026/01/20
法水
3
岸田國士戯曲賞受賞作と続篇的な『ユキコ』を収録。チラシも当日パンフも作らず、パチンコ屋の傍らで演劇を作ってきた金山寿甲さんの本気を感じる2篇。どちらも鑑賞している者としては、『ユキコ』での一場面が現実のものとなって感慨もひとしお(ちなみに客入れ時は前回の授賞式の様子が流されていた)。初めて岸田賞の最終候補となった『A-②活動の継続・再開のための公演』のリリックがボーナストラックとして収録されているのも嬉しい。2023/06/24
sucksuckhello
2
東葛スポーツのパフォーマンスはヒップホップの方法論で様々な時事ネタをサンプリングし、役者にラップをさせ、再演をしない一回きりのヒップホップ・ショーとして観客に叩きつけられるもので、とても映像として残したり書籍にすることはできない(が故に賞レースに乗れない)と思っていたのだが、ミン・ジン・リーの話題作『パチンコ』よりよほどパチンコしてる個人的な経験・出自をもとに善悪やマイノリティ・マジョリティの境界に揺さぶりをかける今作は、そのテキストの持つ力が独立して文学たり得ており、岸田國士賞受賞も納得。超面白かった。2023/05/26
numa
1
再演してくれ…2025/04/14




