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内容説明
因果推論とは「原因と結果のつながりを正しく見抜くアプローチ」。医療の世界では不可欠な概念だが、政策立案、経済活動、日常の意思決定にまで広く関わっている。なかでも重要なのが「反実仮想」の考え方。現実世界では観測できない「もしも~していたら」の結果を、データを用いて様々に比較することで、因果関係をより正確に調べることができる。本書では具体的な研究事例を紹介しつつ、因果関係の捉え方をわかりやすく解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
読特
36
ああ、あの時、あちらの道を選んでいれば…。「もしもBox」でもなければその行く末を知ることはできない。人は二通りには生きられない。しかし、想像し推測してみることはできる。風が吹けば桶屋が儲かるか?「因果グラフ」で紐解いてみる。…限定されてしまう実験データ。ノイズに満ちた観測データ。不完全な情報を基に、統計手法を駆使して推定する。同時に起き易いことは、原因と結果なのか、別な要因が2つの事象を発生させているのか。根本にあるものを見出して、正しい対策に導く。因果推論の医療への適用。命を救うのは「もしもの世界」。2026/06/08
紫の煙
10
因果推論の医療分野での活用の研究者による入門書である。医療現場での具体例を、数式や専門用語を使わずに説明してある。相関関係があっても、因果関係はない事例として有名なのは、アイスクリームが売れると溺死事故が増える。この交絡因子は簡単だが、医療では、あまりに多くの交絡因子がある。それを解きほぐして、成果に繋げるのは簡単ではない。AI活用を含め、医療分野の研究は奥が深い。2026/09/30
かおりん
5
因果推論のお話。『アイスクリームが売れると水難事故が多い』などの例を挙げ、因果推論のお話を非常に噛み砕いて分かりやすく解説してくれている一冊。ビッグデータを扱いながらも、一人一人の幸福を目指している姿勢が非常に素晴らしく、目標にしたいと思った。ハイリスクへのアプローチではなく、よりベネフィットが得られるようアプローチするという考えが非常に腑に落ちた。2026/06/10
teddy11015544
4
わかりやすくて面白い。研究の手法の新しい潮流がわかる。2026/09/03
砂糖
3
医療の世界でよく使われる“因果推論”という考え方を、文系の私にもわかりやすい身近な例と簡単な言葉によって説明されており、とても理解しやすかった。「日常生活でよくある“もしも〜していたら”というものは単なる空想ではなく、世界は本当はどう動いているのかを探ろうとする自然かつ知的な営みである」という筆者の言葉がとても印象に残った。それらを論理的に深めるための様々な手法は、私たちが日常生活を送る上で触れる様々な情報を正しく取得することや、自分自身の考えの幅を広げるのにも役立つだろう。2026/06/16
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