光文社新書<br> 地方が溶ける~ふるさと再生の光と影~

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光文社新書
地方が溶ける~ふるさと再生の光と影~

  • 著者名:神山典士
  • 価格 ¥1,012(本体¥920)
  • 光文社(2026/05発売)
  • 澄みわたる秋空!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~11/8)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334109790

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内容説明

地域社会やサービスはどのように消失するのか。地方には何が残るのか。政治による分断(広島県安芸高田市)、国を活用する経営戦略(北海道東川町)、民間とのチームワーク(宮崎県小林市)、炭鉱の町の現在(福岡県直方市)、子供たちの変化(埼玉県越生町)、記憶の継承(宮城県女川町)。全国各地で「ふるさと作文教室」を主宰し、自らも「トカイナカ」移住生活を送るノンフィクション作家が記す、今日の地方をめぐる光と影。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

66
読みやすい1冊。前半は安芸高田市の石丸市政とその顛末を、丁寧な現地取材で再構成する。颯爽と登場した若手市長が、SNSを利用して議会と対立、それをYOUTUBERたちが閲覧数稼ぎで次々とあげ、市政の混乱と住民の分断が進む様子は恐ろしい。後半は著者が回った東川、小林、直方、越生、女川の各地の様々な取り組みの紹介で、東川の「美しいコバンザメ」、小林の方言標準語か作戦など、行ったことのある場所だったので興味深かった。直方の石炭資料館も好きな場所だし。ただ、女川の項で原発交付金の話が出てこないのはやや疑問に感じた。2026/05/30

うえぽん

43
ノンフィクション作家が、安芸高田市、東川町、小林市、直方市、越生町、女川町でのルポをまとめたもの。前半は石丸市政とその後を反対派、賛成派双方のインタビューから綴り、後半は地域おこし協力隊、地域のPR動画、筆者のライフワークのふるさと大好き作文教室を軸に記される。書名からは地方創生施策の限界や地方政治の負の側面に斬り込んだ内容と分析を期待したが、やや表面的で楽観的な指摘が続く。個別事例の紹介や分析は、社会経済構造や制度の正確な理解がベースにあってこそ光るが、そこが欠けた単なる印象論に陥っているように感じた。2026/06/28

よっち

23
華やかなスローガンと地方消滅の危機感が同時に叫ばれる現代の矛盾について、ノンフィクション作家が取材した1冊。 石丸伸二が去った後に残された広島・安芸高田市の政治的分断、北海道・東川町の国策活用、宮崎・小林市の民間連携、福岡・直方市の炭鉱後遺症、埼玉・越生町の子供たちの変化、宮城・女川町の記憶継承など、トカイナカ移住生活を送る視点から再生の代償や地域社会の現状を取材する中で、感情論ではなく具体的事例をもとに浮き彫りにしていて、「ふるさと」という言葉が誰にとっての何を意味するのかいろいろと考えさせられました。2026/06/14

まゆまゆ

11
地方創生の成功例といわれる、写真甲子園で有名な北海道東川町のほか地元紹介動画で有名になった宮崎県小林市の事例などの光の部分と、石丸市政によって分断と対立を生み出した広島県安芸高田市の影のその後を追うルポ。役所の工夫で国からお金を持ってくるのはいいんだけど、全ての町でできることではないし…それでも何かしなければ人口減少と社会インフラの衰退が止められないのはそのとおりなんだが…2026/07/14

どみとる

5
衝撃的なタイトルだが内容は過疎地分析ではなく著者による出張作文講座の記録。私の田舎も例によって若者の溜まり場といえばイオンモールなのだが、イオンや中のテナントの無印が現地に金を落とさず本社へ吸い上げる仕組みだと知り、大型商業施設の功罪に思わず思いをはせる。面白いのが、地方再生の当事者が「若者は一度都会に出ていく」前提で運営していること。地方に仕事がない以上、上京する若者を止める手段も権利もないが、確かに幼い頃に郷土愛を育ませる体験学習をきちんと提供していたら、その後の貢献度は段違いに上がるだろう。2026/09/02

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