内容説明
もはや資本主義はマスク主義に変わった!
斎藤幸平氏が解説・絶賛!
「思考を操作されないために、
私たちに残された時間は少ない」
その先にあるのは自由か奴隷化か――
かつて大量生産大量消費の社会システムは、
「自動車王」ヘンリー・フォードになぞらえて
フォーディズムと呼ばれた。
いま、SNS、AI、宇宙、世界経済、そして全人類の脳を
「テクノキング」イーロン・マスクが支配しようとしている。
「マスキズム」という名の新たなシステムは
どうやってできたのか。
私たちをどこへ連れて行くのか。
「マスキズム」の特徴とは――
・自立しようとするほど、
Xやスターリンクなど「マスクのインフラ」への接続が必要になる
・国家と対立するのではなく、一体化して独占を強める
・すべてを技術が統治し、人間と機械が一体化する
・選民主義を生み、排他的な反グローバル主義を加速させる
イーロン・マスク個人についてではなく
「マスクを中心とした社会システム」に
初めて目を向けた全米騒然の話題作が日本上陸!
【目次】
はじめに マスク主義は21世紀のOSである
第1章 選民のためだけの未来主義
第2章 上位集合(スーパーセット)
第3章 サービスとしての主権
第4章 電気的自立(エレクトリック・オートノミー)
第5章 アテンション錬金術
第6章 機械と人間の融合
第7章 ヒトラー化するAI
第8章 Xという名の国家
終章 マスキズムの4つの未来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
126
マスキズムとは「選民の選民による選民のための政治」だと主張する。ひと握りの優秀な人間が未来を支配するビジョンに基づいた技術開発を主導し、AIやネットによる恩恵を大衆に分け与える権力を握った世界。昔からある既得権益まみれの経済や社会ではなく、自分たち選ばれた者が全く新しいシステムを自分の力で立ち上げるのだと。資本主義も社会主義も明確な未来像を提示できない今日、マスキズムが魅力的に映るのは間違いない。しかし国家ではなく少数の選民による資本が国家を支配する時代はどんなものか、実現してから後悔しても遅いと訴える。2026/07/08
八八
7
何かと騒がせるイーロン・マスクの事業や思想を、20世紀にフォードが確立し経営や生産の規範であるフォーディズムに準えて、マスキズムと呼称し、21世紀の政治や社会状況を織り交ぜて論じるエッセイ。本著において、マスクの南アフリカでの幼少期での経験にフォーカスしているが、著者の1人であるスロボディアンの著作を読むと鮮明になるだろう。プログラム、気候問題、サイバネティクス、ミームなど「マスキズム」が、どの様に形作られ影響を与えているかを本著では、素描する。2026/06/28
るるぴん
3
現時点では、自由主義を標榜しつつも、アメリカの国防システムが一部のテック企業に依存しているため、実はイーロン・マスク対中国の攻防で主導権争いといった図式が出来上がりつつある事がわかった。米国は職員削減したりで、スペースXやロケット技術に追い付ける技術者が居ない。マスクは根底に白人優位の人種差別意識が強く、民主党が存在している国会を「バグ」と認識している。マスクは社会システムを人質に法律を自社に都合良く変更できる。どこの国が主導権握ろうと、そのうち「超監視社会」が到来する事は間違い無い。意義ある読書だった2026/09/27
mm71
3
コロナ以降、反ウォークマインドウイルスを主張ししだしてからのマスクは恐ろしい。Twitterを買収して破壊、鵜は寄りメディアに。ドージで政府を内部から解像。マスキズムの行くところ、ディストピアにしか思えない。2026/07/10
kzmn
3
イーロン・マスクの思想や行動原理をまとめた本。アパルトヘイト化での南アフリカでの暮らしが彼の思想に大きく影響しているという。またマスキズムとは国家との共生を図るものであり対立するつもりがない(結果DOGEで政権入りも一時果たした)。世界のバランスを保つためにXを右寄りに修正したらそれから自身も右寄りになり陰謀論を撒き散らすようになってしまったのは残念なポイント。彼は高い知性と行動力とビジョンを兼ね備えた人だが完璧ではなく誤りうる。2026/07/08




