内容説明
私には《暗黒の十年》がある。それは受験に失敗した十八歳から、大学に職を得る三十二歳までに体験した壮絶な孤独の年月である。しかし、人生のうちで孤独を徹底的に掘り下げ過去の偉人たちと地下水脈でつながる時間は、成長への通過儀礼だ。孤独をクリエイティブに変換する単独者のみ、到達できる地点は必ず存在する。本書はそんな自らの経験を基に提唱する「孤独の技法」である。(解説・小池龍之介)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅら
366
人とつるまず積極的に孤独になって自分を高めよう、自分の意図しない形で孤独になっても、所詮死ぬ時は1人、他者と完全に分かり合うことはできないし、「私も1人、他者も1人、それぞれみんな孤独なのだ」と受け入れる事が必要、と。「絶望読書」「友だち幻想」に近い本だが齋藤さんの話が多岐に渡るのでちょっと心に入りにくい。でも大筋納得できた。「しかし無理してまで周囲のあらゆる人とつき合う必要はあるのか、立ち止まってみることをすすめたい。そもそも現代人は人間づき合いと恋愛が人の頭を占め過ぎていると、わたしは思っている。」2020/04/08
やすらぎ
231
人は孤独を恐れている。世間から取り残されたくないと、本当は独りでいた方が楽な時も人とつるみたがる…。少し他人と距離を置いてみよう。最初は寂しさや静けさに耐えられないかもしれない。でも孤独は次第に慣れていく。付き合い方がわかってくる。自分を見つめる時間が訪れる✨常に周りに誰かがいる…ああ一人にしてほしい…と誰もが思う。それは合図である。理想の孤独に会えるいい機会である。孤独を受け入れ始めると心に余裕ができ、他人も受け入れやすくなる。世間から上手く距離とり、孤独のチカラを蓄えよう✨孤独はあなたを必ず強くする✨2019/07/15
ehirano1
199
孤独を否定的ではなく肯定的に捉えるための本。そして著者お約束の”技化”。参考図書も当たってみようと思います。2016/02/01
ゴンゾウ@新潮部
124
最近特に思うのは、ひとりの時間が欲しい。そんな時に本書に出会いました。本書では若い時こそ孤独な時間を作り自己を高めよと説いています。それも分かりますが我々の世代にも孤独な時間が必要だと思います。現実逃避ではなく自分を見つめ直す時間。積極的な孤独を大切にしたい。【新潮文庫の100冊 2018】2018/07/16
扉のこちら側
106
2018年303冊め。なるほど、著者が自分で語っている通り、学生時代はさぞ生きづらかったろうと思う。読書が好きな人は多かれ少なかれ、一人遊びを好むか得意とするタイプだろう。本文中に出てくる古今東西の名著はだいたい読んできているので、そうそうと膝を打てて楽しめた。2018/07/11




