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内容説明
「創業者一族でも役員になれない三井」
「優秀な婿取りに精を出す岩崎家(三菱)」
「企業経営者が創業家を遠ざける納得の理由」――
婚姻戦略と“家”同士の相克を通して10大財閥の誕生と勢力拡大の過程が見えてくる。
家系図から浮かび上がる日本の近代財閥史。
【目次】
はじめに
第一章 貴族化する三井家
第一節 江戸時代以来の富商
第二節 三井総領家の婚姻戦略
第三節 総領家以外の婚姻の概観
第四節 戦後の三井家
第二章 優秀な婿取りに精出す岩崎家
第一節 岩崎弥太郎とその親族
第二節 弥太郎の子どもたち
第三節 弥之助の子どもたち
第四節 戦後の岩崎家
第三章 名門公家が婿入りした住友家
第一節 住友家の先祖
第二節 財閥期の住友家
第三節 戦後の住友家
第四章 三井をまねて同じ末路を迎える安田家
第一節 初代・安田善次郎
第二節 初代・安田善次郎の子どもたち
第三節 三代目・安田一と安田家の戦後
第五章 戦後に華麗な閨閥を形成した浅野家
第六章 旧主の嫁取りで評判が悪かった大倉家
第七章 男児に恵まれず、跡継ぎに恵まれた古河家
第八章 閨閥では他財閥に見劣りする野村家
第九章 名門に生まれた創業者・鮎川家
第一節 日産コンツェルン
第二節 鮎川家の華麗なる閨閥
第三節 創業者一族・鮎川家
第一〇章 独身主義の財閥当主が率いる中島家
第一一章 企業も子どもも沢山つくった渋沢家
第一節 渋沢栄一
第二節 渋沢栄一の子どもたち
第三節 栄一の後継者・渋沢敬三
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
63
いわゆる十大財閥に渋沢一族の人脈と婚姻による各界との繋がりを、詳細な系図とともに網羅的に示したもので、日本のセレブ・特権階級一覧となっている。資料的な価値はありそうだが、自分のような庶民とは違う世界であり、まさに「華麗なる一族」大集合の感がある。一部武士からの転向もあるが、多くのルーツは商家や豪農であり、中にはたたき上げの祖を持つ者も。それが経済的地位を上げると同時に、婚姻戦略によって社会的地位を向上させようという動きが、財閥相互のネットワークを伴って展開する。現実のドロドロ感はあまり感じなかった。2026/06/08
よっち
23
婚姻戦略と“家”同士の相克を通して10大財閥の誕生と勢力拡大の過程が見えてくる。家系図から浮かび上がる日本の近代財閥史。三井・三菱・住友など10大財閥の家系図を精密に読み解き、婚姻を通じて「閨閥」「血の資本主義」が何をもたらしたのかを明らかにしていて、三井家が番頭家との婚姻を厳禁にした理由や、三菱・岩崎家が積極的に外部の優秀な婿を迎えたのは人的M&Aだったと指摘する一方、その外部から才能を取り込む開放策が長期的に創業家退出を招き、閉鎖的純血主義が組織の停滞を生む構造も指摘していてなかなか面白かったですね。2026/06/14
nizi
6
系図オタの著者が大財閥の婚姻状況にピントを合わせて書いた本。ちょうど旧古河邸の見学に行ったばかりだったので、なんだか身近に感じた。そういえば行きつけの美容師が、昔三井のお嬢さんと付き合っていたと語っていたが、財閥に連なる三井家って十以上もあるのな。2026/06/08




