内容説明
豊かな森林に覆われていた北部をニュータウンとして開発し、真新しい一軒家が立ち並びはじめた葦根町。見たところ平穏そのものの地方都市ではしかし、密やかな異変が進行しつつあった。昼なのにカーテンを閉め切った家々、うつろな笑みを浮かべる玄関先の隣人、キッチンに撒き散らされた食肉の空きパック──「最近この町は、何かがおかしい」。少数派の住民たちの心中をかすめた疑いの念が確信となるとき、日常世界は地獄へと一変する。実力派作家が驚愕の趣向を凝らした、不穏と戦慄のホラー・エンターテインメント。創元推理文庫オリジナル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yukaring
63
「最近町の人々がおかしい」蠱惑的な甘ったるい香りと散乱する肉。とにかく不穏で悍ましいパニックホラー。学校を休んだ友人の家を訪ねた少年。しかし友人やその家族はどこか様子がおかしい。家の奥から聞こえてくるぴちゃぴちゃという音、そしてその正体とは…。想像するだけで怖気をふるう“それ”を皆は可愛いと愛でる。そしてその違和感は町全体を呑み込んでいき…。かろうじて正気を保ち怪異と戦い続ける4人の人々。彼らは愛する家族と日常を取り戻すため命がけで怪異に挑む。そして最後の一行まで気が抜けないのが阿泉さんらしい1冊だった。2026/07/22
備忘録
30
タイトルは因習的なものかと思ったが、結構王道な侵略者もので、何かが起こっている?→気付いた自分達がなんとかしないと という展開で進んでいき、絶望的な状況からの決着とその後の単なるハッピーエンドでは終わらない結末と最後まで読み応えある作品2026/06/11
倉屋敷??
5
何かが町を犯していくこの不気味さ!やっぱり面白い。 個人的に上下巻ぐらいでもっと町がおかしくなっていく様をゆっくり味わいたかった。 まぁでも十分楽しめました!2026/07/15
戦士フンデル
2
悪くないがグッとくるものもない。挟まれるジュブナイルっぽさも好みではない。昔の伝承に結びつけるのであれば、そこの探索パートをもっと充実してもらったほうが好み。2026/07/23
ケロたん
1
ホラー? パニック小説かな。2026/07/26




