内容説明
ブラム・ストーカー賞受賞の蠱惑的なサスペンス
多額の借金を抱えながら、まっとうに生きたいと願うマリオが引き受けた最後の仕事。それはカルテルの現金輸送車を襲うものだった。だがその仕事を受けた瞬間から、彼が幼い頃に聞いていた幻聴――悪魔が罪の道へと誘い込むあの声がまたしても聞こえはじめ……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
土筆
9
プエルトリコにルーツをもちアメリカ在住の作者と主人公。幼い娘を難病で亡くし自暴自棄になり一発逆転の大金目当てに麻薬カルテルのトラック強奪の話に乗る。平山夢明の『ダイナー』のように過激でグロテスク、マフィアと仇討ち、悪魔や黒魔術的な南米の信仰が土台にあり、他には無い感じが面白かった。作者はこれをバリオ・ノワールという。異なる文化や言語の国境近辺を舞台に、犯罪、宗教、迷信、超常現象を組み合わせたもの。「メキシコでは死神にはたくさんの呼び名がある」こういう南米ルーツもっと読みたい。平山夢明好きにオススメ。2026/06/02




