内容説明
1ヵ月後、小惑星が地球に衝突する。人類へ突き付けられた地球滅亡の報せは瞬く間に世の中を荒廃させた。いじめられっ子の友樹、自暴自棄なヤクザの信士、恋人から逃げた静香。生きることに不自由だった彼らは手を取りあい、過去を見つめ、未来を見ようとした。終わりが近づく世界で紡がれる希望の物語。
世界が終わる。ようやく僕らは自分らしく生きている。
たとえ明日世界が滅びるとしても、わたしは今日リンゴの木を植える。
“最後の日々”で出会った、この世界よりも確かなもの――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
21
一ヶ月後、小惑星が地球に衝突すると発表された世界。迫る滅亡を前に荒廃する世界で、人生をうまく生きられなかった4人が、それぞれ最期の時を過ごす物語。貧しいながらも2人で懸命に生きてきた静香と友樹の親子、周囲に言えない想いを抱えてきた藤森、静香に会いに来た信士。滅亡が不可避となるとやはりこうなってしまうのかと考えてしまう殺伐とした世界でも、残り少ないかけがえのない日々で見失いかけていた大切なものを見出すことができたのか。滅びゆく世界で幸せとは何かを真正面から問いかけていて、いろいろと考えさせられる物語でした。2026/05/15




