内容説明
最愛のひとり息子・裕也を失った桜子は、カウンセラーの久根ニコライからふしぎな壺を与えられる。美しい彼は3つのルールさえ守れば裕也が帰ってくると言うが――。絶望した人間たちに久根が与える贈り物は、神の奇蹟か、それとも悪魔の呪いなのか。全ての謎が繋がるとき異なる世界への扉が開く。人間の欲望を抉(えぐ)り出す、極上のホラーミステリ。文庫化に際し、最終章「診断の鍵」を書下ろし収録。(解説・三津田信三)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshimi
9
初読み作家さん。文庫書き下ろしの最終章が無ければかなり消化不良だったかも。それだけ『無欠の人』の章が捉えどころが無く意味を咀嚼できなかった。独特の世界観で最初は見目麗しい喪黒福造?と思ったけど(古い)、読み終わる頃には全く印象が変わっていた。なんと感想をまとめればいいのかわらないが、とにかく四方先生すごい!と。2026/07/07
すいそ・はいどろ
5
どうも意図も含めよくわからない。独特の読後感。説明できないことはたくさんあるが、一番この気味の悪さが説明しにくい。この作者は初読みだけど、たぶんもう読まないだろう。2026/07/23
雑食読書家#wZ5FP1
4
ある一家に次々に起こる事故、事件。関わる者の琴線に触れる。更なる悪夢が、そこに鍵を握る男が現れる!心に引っ掛かり続ける恐怖を是非ご体験下さい。2026/08/06
ルイス
3
ある一家を襲う破滅。そこに関わる久根ニコライと言う人物。いつの時代、場所でも変わらない外見で現れる美しく恐ろしい存在。芦花公園さんが得意とするやつですね。サンタクロースのモデルと言われる聖ニコラウスが元になっているのか。でもニコラウスはこんなに怖くないと思うんだけど笑 使い方を間違えると不幸になる道具を渡すあたり、銭天堂や笑うセールスマンっぽい感じがした。2026/07/10
かず
3
さすが芦花公園さんって感じで、ホラーながらも宗教をベースとした物語だった。 連作短編になっていて、それぞれ気味の悪い展開が続くのだけれど、どの話にも共通して出てくる人物がいて、その人物のおかげで一冊通して一つの物語として纏まっているように感じる。 この作者の物語を読むといつも思うけど、どの物語も現実にある宗教をベースとしているだけに、本当に起こってもおかしくない様に感じて、より恐怖を身近に感じられる。 結局は人が起こす事件ではあるものの、その背景には科学では説明のつかない存在がいるのかもしれない。2026/06/16




