新潮文庫<br> 水よ踊れ(新潮文庫)

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新潮文庫
水よ踊れ(新潮文庫)

  • 著者名:岩井圭也【著】
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • 新潮社(2026/05発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101069517

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内容説明

彼女はあの年の3月、ビルの屋上から転落し、命を失った。17歳だった。瀬戸和志は留学生として再び香港に戻ってきた。その本当の目的は、かつて恋していた梨欣(レイヤン)の死の謎を追うこと。だが、和志の行く手にはさまざまな闇が口を広げていた。真の自由とはなんだ。志は実現できるのか――。中国返還直前の香港を舞台に、二度とない季節のなかで揺れ動く男女の群像を描く、痛切きわまる青春小説。(解説・瀧井朝世)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

20
中国返還直前の香港を舞台に、大学生の瀬戸和志がビルの屋上から転落して命を失った初恋の少女の墜落死の謎を追う青春小説。交換留学生として再び香港の地を踏んだ和志が、かつて恋した少女が死んだ理由を探るため、屋上スラムの住人やベトナム難民、活動家、密入境者、彼女の家族など様々な出会う中で浮かび上がる混沌とした香港の状況、そして彼女がひた隠しにしていた過去。突きつけられた真相は和志にとって厳しいものでしたけど、過去に向き合ったからこそ生まれた強い決意があって、熱い思いで希望を見出そうとする姿が印象的な物語でしたね。2026/05/28

大竹 粋

4
Podcast から興味を持ち始めて岩井さんの本を読んだ。香港や深圳に行った経験と、雨傘革命てわざわついた気持ちがどこかに残ったままだったので、何か発見があるかもと手に取った。 相当に資料を漁り緻密に構成し、全ての会話や特徴点に意味を持たせ、後半怒涛のように解決に向かう、勢いと流れの強さを持った組み立てに圧倒された。 フックと本質と言いたかったことがあまりにも巧妙で、その部分だけ、どこか冷静に見つめる自分がいた。 過去の没頭感とは違う覚めたのめり込み感覚は新しい出会いだった。2026/07/23

ぷらった

3
日本に帰化した家族から離れて,中国返還前の香港に戻った和志は建築を学ぶがてら,貧しい家族に生まれたレイヤンの転落死の真相を探る。ストーリーには工夫があって,いろいろな人が登場し,中国語を含めた相当な取材,準備がないとこのような物語は完成しないだろう,という驚きをもって作者に敬意を抱いた。他の物語も読んでみよう。2026/07/06

1
書店員さん絶賛ということで読んだけどわたしにはいまいちだった..書店員さんたちがいう熱量を感じられなかったのはまあわたし側の問題なんだろうけど。自分、狭い世界で生きてるなあとは思うんだけどね。デビュー作の「永遠についての証明」が大好き過ぎて岩井さんに対する期待がどうしても高くなってしまうんだよな。2026/07/28

yakko

1
聞き慣れない漢字表記が多く読み辛かったが引き込まれて最後まで読めた。九龍の場面は少し前に見た映画「クーロンジェネリックロマンス」の街並みを思い出して読んでいた。途中のベトナムのトゥイの話やレイヤンのおかれた環境など苦しくなる場面があった。私はほぼ主人公やレイヤンと同世代だが自分が平和で恵まれた環境で育ったんだと感じた。2026/06/17

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