内容説明
西洋の諺(ことわざ)によれば、「猫に九生あり」という。漱石の飼い猫の生まれ変わりであるクロは、導かれるように、猫まみれの古書店・北斗堂へと迷い込む。しかし自らを魔女と名乗る店主・恵梨香の身にはある呪いがかけられていた。謎を解く鍵は北斗堂に集まる猫たちの前世にあって――。創作への情熱と、猫と人間の絆が胸を打つ壮大な物語。日本ファンタジーノベル大賞2024受賞。(解説・新井素子)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
253
『吾輩は猫である』を源流とする、ねこ一人称視点オマージュ小説。宇津木さんの表現したい事は分からないでも無いのですけれど。創作の歓びの様なものかなぁ。名前が無いのでね、仮にクロくんとしておきますが、ねこのクロくんはこの世に降り立つのは9回目だそうで、その為か達観したものがある様でね。人とも猫とも馴れ合わない、難癖を付けたり上から目線であったりでね。ただ終盤で急に覚醒するよ。神様もね魔女さんに呪いを掛けた意味とその後の言動に齟齬がある様で。結局はって事が残り、晴れやかさが損なわれてしまっている様に思えるよ。2026/09/08
ちょん
22
(2冊目)凄まじい猫本を読ませていただきました。良猫本。猫の9つの命。ずっと前世の記憶を持ってるのかなぁ?最後の瞬間を8回も覚えたまま生きてくって辛いと思ってしまうけど、それを生きがいにしてるクロが美しかった。タイトルもすごく好き、声に出したくなる。2026/09/04
まさ☆( ^ω^ )♬
15
最近は欲しい本目当てに書店に行く事が多くなってしまったのだが、久し振りに新刊棚からタイトルに惹かれて買った一冊だった。こういうのは積んどかないで直ぐに読むべし。猫と古書店とファンタジーって言ったら、ホッコリ癒し系の物語だと想像するが、全然違ったよ。何度も転生を繰り返す、かつて作家に飼われてた猫たちが集まる古書店の秘密、猫と人間の絆、猫視点の人間社会風刺、と様々な側面を描いていて楽しめたし、考えさせられる場面も多い。ファンタジーで括らない方が良いと思う。とても面白かった。2026/05/31
ムーミン2号
9
あまり面白くはなかった。けど、それほどつまらなくもなかった。その理由は、設定の妙なのかも知れない。けども、ストーリーは纏まりがあるようで、どこか中途半端でチョン切られている。投げ込まれた課題の解決は放っとらかしにされたまま、ストーリーは進む。ちょっとずつ消化不良を感じながらも、何だが最後まで読まされる。猫好きの人間にはマタタビ的なタイトルが罪である。2026/06/14
やま
8
猫は九つの命がある。最後の命、不思議な古書店に導かれる猫と文豪の物語。重い話しもあり物語に引き込まれました。2026/06/07




