内容説明
この因習村ほぼ滅びてるけど、どうする?
周囲を囲む緑山、それを遥か越える高さの真っ白な入道雲、青い晴天――。
「良いところだな~、伊転村」
ここは晩夏の片田舎。山村の原風景。誰もが帰ってきたくなるような場所。
――村が大怨霊によって滅びかけてさえいなければ。
崩れる山裾! 倒壊する民家! 鳴り響く悲鳴! 転がる死体! 地から湧き出る地霊雑霊!
さらに遠くに目を転じれば、激しく衝突を繰り返す二体の巨大怨霊までがいる。
そう、この村は今まさに滅びかけている。
ていうかもう9割方滅んでる。
まさにクライマックス。
来たばっかなのに。
そう、来たばっかなのである。
この村がこんな状態であるとは知らされず派遣されてきた陰陽師の少年、滋丘道人。
彼はまんまと、呪わしい風習が暴走し、どうにもならなくなっているこの因習村を走り回る羽目になる。
巻き込まれた宅配便のお姉さん、居合わせてしまった女性記者、何かを知っている美しい村の娘――そして、大怨霊になってしまった女。
ヒロインなのかも定かでない彼女たちと関わりながら、この因習村をなんとかするしか道はない。
迫りくるバッドエンドを回避できるか?
入った瞬間もうクライマックスな因習村を駆ける、逆転退魔RTAが始まる!
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
なっぱaaua
43
ガガガ文庫連続で読みました。本当にいろんな作品を出してくるの流石です。因習村クライマックス、踏み込んだ時には既に滅亡寸前であった中国地方某村という題名そのもの、スタートからこれです。陰陽師が存在する世界。陰陽師の滋岡道人が踏み込んだ村は怨霊と邪神がバトルしてほぼ全滅していた。ここから何故邪神や怨霊が生まれたのかを探りながら問題を解決していくのだが一筋縄ではいく訳もなく。登場人物はそう多くは無いがそれぞれ個性的で面白い。続きそうな話ではあるが、これ以上の展開が描けるのか楽しみでもあり不安でもある。2026/06/09
わたー
28
★★★★★面白かった。あなたの五行はどこから?私は遊戯王。山奥の村で連綿と行われてきた祭事を指導、監督するために陰陽庁から派遣された主人公。村へと続く唯一のトンネルを抜けた先には、青い空、大きな入道雲、緑の山々、転がる死体、踏みつぶされた家々、そして、取っ組み合いの大怪獣バトルを繰り広げる2体の超巨大怨霊……と始まる物語。こんなトンチキなタイトルからバチクソにシリアスなホラーが展開されるなんて思わないじゃんか。めっちゃよかったわ。自分が着いた時にはもう、欲望渦巻く人間ドラマも、ある家族を襲った悲劇も、2026/05/24
よっち
27
怪しい祭礼調査と指導で片田舎の伊転村に派遣された陰陽師の滋岡道人。しかし村に着いてみたら巨大な女と髑髏の怨霊が激突していて、崩壊の危機に遭遇する和風ファンタジー。呪わしい風習が暴走した因習村の異常事態に巻き込まれ、宅配便のバイト女子大生と女性記者を救い、結界を張った駄菓子屋に逃げ込みながら覚悟を決め、解決に向けて動き出す道人。原因を探る中で出会った村の娘墨百合の悔恨や、村を調査していた女性記者の因縁、大怨霊になってしまった女の悲劇も絡めながら、怨霊を止めるべく奔走する激動の展開はなかなか面白かったです.。2026/05/17
サキイカスルメ
21
シリーズ化でメインヒロインポジションになりそうなのが、まさか彼女だと思わないじゃないですか。展開には納得だけど、びっくりした(彼女が誰か気になる方はぜひ読んでください!) 怨霊大怪獣バトルでほぼ滅亡した村、派遣された陰陽師の少年がどうにかしなければと動き出す逆転退魔RTA。 最初からクライマックスで面白かったです。わずかな生き残りから手がかりを掴んで、この村の因習にたどり着き、そこから人の業や悲しみについてのお話になっていったのも良かったです。因習村の怖さと、陰陽バトルな解決方法のバランスも抜群かなと。2026/05/21
真白優樹
13
簡単な仕事の為に中国地方の田舎の村に向かった陰陽師の少年が、怨霊二体の激突で滅びかけの村を駆ける物語。―――遺された無念と怒りを宿し、邪に変じた神を討て。 既に滅びかけ、運が悪ければ次の瞬間には死、の状況で共に巻き込まれた者達と駆け抜ける物語であり、怨霊と力を合わせ邪神を討つ、真っすぐに熱さあふれる王道ど真ん中な物語である。クライマックスを超え、経費は湯水のごとく使えど味方も手に入れて。何とか生き延びた少年は、果たして偉くなれるのか。次はどんな非常事態が待っているのか。 次巻も勿論楽しみである。2026/05/19
-
- 電子書籍
- 子供の国の白雪姫【タテヨミ】(56) …
-
- DVD
- うずまき




