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内容説明
熊本県北部に位置する荒尾市。かつては日本有数の鉱工業都市であったが、人口減少が続き、現在は5万人台である。そこで荒尾市では2017年に就任した浅田敏彦市長の下、コンパクトシティに対応したまちづくりの施策を打ち出している。その1つが、荒尾市図書館の移転・開館である。2022年4月に荒尾市は、紀伊國屋書店、荒尾シティプランと連携し、同市の商業施設内に書店併設型の図書館を開館した。1000坪の床面積、10万冊を超える蔵書、デジタルライブラリーを採用した新しい図書館は、海外の建築事務所が設計の下、地域の歴史や風土が体感できるようになっている。イベントも盛んに行われ、市民の新たな拠点となっている。図書館の質的向上、コストの抑制、商業施設の活性化という三方良しをめざしたこのプロジェクトは、全国から注目が集まっている。本書は、このプロジェクトの中心人物である高井氏を中心に、同プロジェクトの全貌、および日本各地でも起こっている知の拠点の危機に対する「本の力」を中心にしたまちづくりを提言する。
目次
第1章 変わりつつある荒尾市
第2章 紀伊國屋書店が図書館をプロデュース
第3章 図書館プロジェクトを進めた人たち
第4章 「図書館+書店」で街はこんなに変わった!
第5章 「本の力」が地域と文化を救う
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
42
人口5万人弱の熊本県荒尾市、輝きを失ったショッピングモール、不便な立地で来館者もパッとしない古びた図書館。そこに紀伊國屋書店が絡み1年半というスピードで遠方の自治体が見学に来るような夢のある図書館が出来上がった。本離れが進むと言われる現代に、本の力を信じる人たちが集まったことに奇跡がある。高校生から「この場所を使ってこんなボランティアをしたい」と申し出があって実現したこと等、市民の生活が変わっていくことに驚いた。地震を感知すると棚が傾く仕掛けがあるとあったが、今回の地震の被害が心配。2026/07/31
おさと
5
街が図書館の意義を重要視していてうらやましい。2026/07/13
keisuke
4
図書館。2026/06/30
潜水艦トロイメライ
2
図書館と書店という一見両立しなさそうなものを、本の力によって結びつけることで地方創生につながったというお話。とても興味深い。紀伊國屋書店が海外展開によって利益を広げているのを見ると、やっぱり国内をもっと盛り上げたいと思ってしまう。文芸だけでなく、専門書も同じ熱量で。情熱と行動力によって生み出される施設と、その意義について学んだ。2026/07/28
へいへい
2
「業界のドン」的なイメージしかなかったが、本や本屋の未来を非常に憂いており、憂いているだけではなくなんとかしようと行動している人だということが分かった。これからは海外、デジタル、教育・・各分野にも広い知見を持ってないと未来は描くのは難しいんだろうな、と思った。この仕事、大変だな・・2026/06/12




