内容説明
南仏ニースと京都にくらす俳人、小津夜景による漢詩翻訳エッセイ最新刊。道を歩いているとき、美容室の椅子に座っているとき、お風呂につかっているとき――くらしのさなかにふと訪れる詩のことば。杜甫、李白から菅原道真、嵯峨天皇、明治の狂詩まで、古今の漢詩を自在にひもとき、日常のなかにあざやかに置き直す27篇。
QuizKnock 伊沢拓司さん推薦!!
「文明の利器に囲まれようとも、現代を生きる我々の感情そのものは、きっとそれほど進化も退化もしていないのでしょう。漢詩を軸にして時を超えた心のつながりが生まれ、孤独が薄れていく、そんな体験でした。」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kibita
17
小津夜景さんの言葉を自在に操れる才能とその感性にくらくらだ。嵯峨天皇のブランコの詩は浮遊感だけでなく、月明かりの下で揺れたまま帰れない少女のような繊細さ。乙女チックだ。菅原道真の詩が泣けた。仲雄王は豚の肩ロースへの感動を力いっぱい漢詩にし、野村篁園はかつおの刺身をほぼ美術品として詠み、金笠は「正しい」と「誤り」を格子状の文字で永遠に反転させ、詩を演算にした。そして空海、「日本で俺ジャンルの最高峰」。この本が好きすぎて言葉が追いつかない、思わず窓を開けて「小津さん(の文章が)大好きだー」と叫びたいほどだ。2026/05/24
きょ
6
他の著書と同じように、ひとつの章に必ず響いてくる文章がある 並みの感性ではこういうものは書けないんじゃないかと、ただただ嘆息 漢詩ははるかな時を超えて読み継がれてきたが、難解な分野かもしれない けれど小津さんの解釈がで、ひらりひらりと心地よい空の中を漂っているような感覚になる 素敵すぎる2026/05/24
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