内容説明
相続において「故人の思い入れが詰まったコレクションや私物」は、遺族の負担となるリスクがある。さらに現代では、故人のスマホやパソコンが開けず、契約サービスや金融資産を把握できないといった問題も生じている。65歳以上の高齢者が全人口の約30%を占めるようになった現在、後悔のない手放し方や引き継ぎ方をあらかじめ理解しておかなくてはならない。デジタル遺品の専門家が遺品整理の実例を多数取材し、処理の現実、そして感情面のケアまで体系的に解説する。
目次
第1章 事例の考察
第2章 私物の価値と処理方法を知る
第3章 私物を見つける
第4章 心の問題を整理する
第5章 改めて私物と向き合う
コラム 故人のスマホが開けられない場合の損失額は?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
81
限定のフィギュアやさまざまなコレクション品、ニッチな物を所有するコレクターは、結構多いようだ。この本はそんな人たちが突然亡くなったら、その後始末はどうするかについて考察した本。前半はその事例、その後。そういったものの価値や処分方法、近年増えているデジタル遺産他。本人にとっては貴重なコレクションであり高額であっても全く知らないものにとっては、始末の悪い処分に困るゴミになることが多い。そういった問題に関わりそうな方は、一読をオススメ。私は本やレコード、ガラクタを始末中。図書館本2026/04/23
つちのこ
43
実家じまいをしたとき、亡父のコレクション?を処分するのに難儀をした。趣味の習字道具や雑貨類、写真。30年以上前に亡くなった母の衣類まで遺っていた。本人からすれば思い入れがあるモノに違いないが、遺された家族にすれば不用品。後ろめたさを感じながらもバッサバッサと処分した。本書の事例にあるサブカルマニアの大量のコレクションの行く末は貴重品も多くあったようで残念にも思うが、四散するのは致し方ない。大量の蔵書に囲まれた自分に当てはめてみると、身につまされる思いだった。独りよがりの“終活”にならぬようにしなければ。2026/05/13
assam2005
19
家族と言えど、何を愛でるかは人それぞれ。家族が故人となってしまうと、その故人が愛でていたモノをどうしたらいいのか、残された家族が途方に暮れてしまうと言うことを心に留めておきましょう。また、最近問題となっているデジタル遺品。パスワードを紛失した後の困難さは経験しなくては分からない。当てずっぽうで見つけられるならハッカーになれます。絶対にみつからない。残された家族の負担を減らすためにも、身辺整理は必須ですね。私は親が遺した大量の本等の片付けをやった経験があるので、子どもにアレを背負わせるのは忍びない。2026/05/04
スローリーダー
5
金融資産を除き、遺品に価値があるというのは幻想に過ぎない。概ね遺族に処分の手間と費用を付け回す負債と言える。本人が死ねば、私物は遺族のお荷物になる。本人が大事にしていた物はゴミとして捨てられる。大量生産大量消費でモノのライフサイクルは短くなり、世代を超えて使われたり引き継がれたりすることはほぼ無くなった。本人の死と共に私物も不要になる。遺族の負担を考慮するなら生きている間に私物を整理しておくこと。特に高齢になったらコレクションに執着せず、手放しにかかった方が家族の為だ。私物は「処分費用」を内包している。2026/06/15
a.i
4
★★★膨大なコレクションを持つ夫が40代で急逝し、その処理を少しずつ進めていた妻も3年後に44歳という若さで亡くなる……というなかなかショッキングな状況に、読んでいてつい声が漏れてしまった。自分だって突然死の可能性がないわけではないので、もしもそうなったときに、周りになるべく迷惑がかからないようにしなきゃなと思う。とりあえず日頃から、捨てるべきものはどんどん捨てていかなければと思った次第。2026/04/21
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