内容説明
合コンで出会った彼女は「猫ファースト」。付き合い始めて半年、やっと会わせてもらった愛猫は……(「エンパイアライン」)。濃い味と濃い感情が苦手なふたりが、それぞれ冷凍庫に隠しているもの(「わたしたちは平穏」)。名前の付けられない、でも誰もが共感できる感情の綻びに寄り添い、心を解放してくれる6つの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さてさて
167
猫好きを公言されていらっしゃる一穂さんならではの『猫』を描写した表現が一編目の〈エンパイアライン〉に溢れるこの作品には、“あなたがいてもいなくても、私は上手く息ができない ー”。そんな言葉に思わず頷く物語が展開する6つの短編が描かれていました。『別居婚のツケが一気に回って』きたと、珍しいシチュエーションを背景に描くなど一穂さんの視点の面白さに驚くこの作品。『猫』だけではなく『犬』を描く短編も嬉しいこの作品。自分にとって“かけがえのない存在”に思いを馳せもする、「たぶん、恋しい」という書名に頷く作品でした。2026/06/17
starbro
146
一穂 ミチは、新作中心に読んでいる作家です。本書は、恋愛幻想短篇集、オススメは、「😻エンパイアライン😻」&「🐼すげえ泣くじゃん🐼」です。 https://www.shinchosha.co.jp/book/356951/2026/07/12
hiace9000
136
一穂さん新作は、20代後半〜40代後半のオトナが綴る6短篇。ニッチな感情や境遇を共感しあえる人と人との出会いが生み出すのは、恋か、愛か、それとも……。洒落とウイットに富み、ポエッティな比喩が織りなす文章リズムと、くすりとさせる一穂流ユーモアセンスはやはり秀逸。日常の徒然なるあれこれへと向ける鋭い感性でもって、唯一無二の切り口から人のありようを読ませ、絶妙に本質を突いてくる一穂ワールドを今作でも堪能できる。共感が滲み出しどっと来る『月を経る』、軽妙な関西風オチで〆てくれる『すげえ泣くじゃん』がお気に入り。2026/06/29
いつでも母さん
134
滋味を感じる短編6話。どれもじんわりと心地良い読後感。タイトルもズバリ素敵だったと一穂さんに拍手。そう、「たぶん」なのよね。「たぶん」なのだ。だから、好い!『月を経る』は体感的に懐かしい。保にような相手と巡り合いたかった(笑)一穂ワールドにまいっちゃうなぁ。2026/07/08
itica
79
恋人だったり夫婦だったり家族だったりのやり取りの中で生じる、さまざまな想いを綴った6編。最初の「エンパイアライン」は少々面食らったものの、どの話も個性的で意外性があって良かった。中でも最後の「たぶんそんな感じ」がダントツで好き。 2026/07/05
-
- 電子書籍
- キャンパスクロッキー 11
-
- DVD
- スペースシップ・エクスタシー




