内容説明
カナダでの乳がん治療を綴った著者初ノンフィクション。異国の地で自分を愛し生きることの喜びを切実かつユーモラスに描く。第75回読売文学賞、書店員が選ぶノンフィクション大賞オールタイムベスト受賞
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
at-sushi@進め進め魂ごと
56
コロナ禍の最中、カナダで乳癌が見つかり、言語の壁や、日本に比べるとハードモードとしか言いようのない異国の医療体制に振り回されながらもサヴァイヴした著者の闘病体験を綴ったエッセイ。外国人との対話も全て関西弁に変換され、重い体験談にも関わらず独特の軽みがある。両乳房を失ってなお「私は私で、私は女で、私は最高だ」という超ポジティブなメッセージや不屈の作家魂に猪木のビンタばりに闘魂注入される。ほんますごいわ。2026/05/11
カブ
44
カナダで突如、乳がんと宣告された著者のノンフィクション。事実だからこそ心に突き刺さるものがある。人はひとりじゃないんだと強く感じる。読んでよかった。2026/05/24
Kei.ma
29
夜蜘蛛は・・・などと良くないことが気になって。そう思いながら読んだ。︎◆こわいよー、こわいよーと叫んだ◆ハロウィンには骸骨を顔に描いた。◆(抗がん剤治療のあと)もう許してください◆ただ生きてるだけでええちゃうん◆手術だ・・・◆嬉しくて泣いた◆久しぶりに頭痛なしで目覚める、嬉しい、嬉しい、嬉しい!!!!! 以上が読者が受け取った言葉。人にはそれぞれの哲学があるのでしょう、心に響く作品でした。書店に「西加奈子」が山積みされたら、きっと!2026/05/27
むた
25
病気との戦いを文章に残してくれて、作品として発表してくれて本当にありがとうと西さんに言いたい。これを読んで同じように病気と戦っている人たちがどれほど勇気づけられただろう。また病気でなくとも多かれ少なかれ誰もが何かと戦っている。これを読んだ多くの人が、死や生に対して自分が持っている距離感みたいなものの存在に思い至ったのではないか。日本とカナダとの医療体制の違いも興味深かったし、何より西さんご自身のチャーミングさが文章から感じられてうれしかった。読めてよかった。2026/05/17
播州(markⅡ)
21
西さんが闘病するにあたって、思いやりのある優しい人に囲まれていて本当によかった。そしてなにより、これらの言葉をわたしに向けて書いてくれたということに感動する。これだけ美しい瞬間をたくさん分けてくれているのに、本当に最高の美しい瞬間は西加奈子の胸にしまわれているというのか…。なんにせよキャンサーサバイバルを生き残っていただけて本当によかった。まだまだ美しい瞬間をたくさんわけてもらいたい。2026/05/16




