内容説明
イングランド北東部、ノーサンバーランド州。ある夏の夜、楽しい外出から帰宅したジュリーが見つけたのは、死体となった息子ルークだった。絞殺された彼の亡骸は浴槽の中に沈められ、水面には野の花々が浮かべられていた。友人を水難事故で喪って心を病み、数週間前に退院したばかりの少年がなぜ? 頑固で偏屈だが有能な地元署の名物警部ヴェラ・スタンホープが捜査を進めるうち、海辺で新たな他殺死体が発見される――大人気ドラマ「ヴェラ~信念の女警部~」原作にして、著者クリーヴスの名を一躍高めた傑作ミステリ・シリーズ、ついに邦訳。/解説=三橋曉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
pulp
13
ヴェラ警部シリーズは本邦初紹介だが、これは第3長編。浴槽に沈められた少年。海辺の潮溜まりに打ち捨てられた若い女性。共通するのは弔うように装飾された水面に浮かぶ種々の花びら。一見繋がりのなさそうな被害者だが、関係者たちを丹念に訪ね尋ね、最後に辿り着いた真相はー。これが英国本格。どういう人物を登場させ、その誰を視点人物にするか、どういう順序で語らせていくか、そんなことをすごく考えながら書いているのかな? 地味だ地味だ言われながらも意外と外連味もあったり、最後にサスペンスも用意してくる。2026/06/02
rara
5
とても面白くて一気読みでした。この著者の他のシリーズよりも好みでした。シリーズ続けての翻訳を希望します。2026/06/12
がんちゃん
1
TVシリーズ「ヴェラ信念の女警部」の原作(本は11冊中の3作目らしい)勿論TVシリーズとはストーリーも同じではないし、部下の刑事たちのキャラも異なるが、ヴェラとジョーのキャラ設定は近い。原作ではさらにその心の細やかな動きが克明に表現される。かなりのパワハラ上司だが、捜査に取組む姿勢には部下たちも応える展開。父親との関係や飲酒に関する弱みも含めて、極めて人間的な存在だ。2026/06/08
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