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内容説明
ファッションの世界はおしゃれ至上主義。しかし世間一般は、そうともいえないようです。「おしゃれになる」よりも、周囲から「浮かない」ように気を付ける。「好きな服」より「年相応」と思われる服を心がける。まるで「ダサい」ことが悪のように扱われる、そんな空気はなぜ生まれたのか。「ダサい」を読み解くことで、現代のファッション心理が見えてくる。私たちが囚われている服装の常識をアップデートする一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
25
「ダサい」ことが悪のように扱われる空気は、いったいなぜ生まれたのか。服の歴史や社会背景から「ダサい」を読み解き、現代のファッション心理を考察する一冊。労働・スポーツ由来だったパーカーがシリコンバレー・カジュアルなものとなった経緯や、西洋近代の規範・権力の象徴・スーツとの対立、ドレスとカジュアルの二項対立、中年男性のありなどを通して、年齢・文脈・階級が「ふさわしさ」をどう作るかを紐解く一方、無自覚な逸脱はダサいと排除され、意図的逸脱はスタイルになる指摘や、タイムリーな話題も盛り込まれていて面白かったですね。2026/06/03
くさてる
19
ファッションの不自由さを歴史と社会背景から読み解く、という内容で、大学の講義を聴いているような程よい面白さがあった。なぜ「パーカー」がダサいとされるのか、という命題をファッションの歴史から社会での受け入れられ方まで丁寧に解説する導入から、さらに様々なファッションの持つ力や意図までも具体的なエピソードを引用して説明してくれるいて、わかりやすかったです。2026/06/14
あまね
14
とても面白かったです。『パーカー』ひとつから最後は壮大な物語に…。本の作り方も上手です。『はじめに』は字が大きくて読みやすく、関西のノリ的なものをサラッと入れ、本編に入っても途中途中にクスッと笑うところを入れ込む。そして、身近なものから歴史、心理、政治まで幅広いご見識です。ファッションの歴史を見ていくと、『ダサい』は、規範から逸脱し、自由になる力だと仰るのがよくわかりました。なかなかに深い。2026/06/13
manabukimoto
5
「40近くになってパーカーとか着ているおじさんは結構おかしいと思う」というSNSの投稿を発端に広がった「パーカーおじさん」是が非か論争をとっかかりに、パーカーの歴史から、服装の社会的繋がり、「ダサい」の考察、ビジネス着の逸脱としてのパーカー、スーツの意味性など。面白い切り口で、服を選べる時代に個人が服を嗜好する意味を考察する。 ダサいとそうでないものの区別は曖昧。慣習的な服装も、社会によって常に変化している。 「私自身がよりよく装うことは、私たちの社会をより良い方向に変えることにつながる」p2682026/04/25
zunzun
3
パーカーおじさんの話題からパーカーの歴史を30ページぐらい説明し、そこからダサいとはなにか?について解析していく。第六章のふさわしさはどうやって来まるのか、はおもしろかった。宮中儀式とかでなぜ洋服をきて、袴や着物をきないのか?とか。総じて読みやすい。専門家がパーカーについての歴史を延々と説明するところなどは、どうしてパーカーを人は着るのか?が理解できる。また、スーツもラウンジスーツが都会できられるようになったようにパーカも格上げされる可能性があるという指摘もよい。2026/05/07




