内容説明
先達の言葉にこそ、この国の叡智が詰まっている。仁愛を決断の基本とした小早川隆景、一癖ある者を登用した島津斉彬、時間と進歩の価値を熟知していた秋山真之、教養の正体を見抜いていた内田百けん、学問を支えるのは情緒と説いた岡潔……。約五百年にわたる日本の歴史の道程で生み出された九十八人の言葉と生涯に触れながら、すばらしい日本人を発見する幸福を体感できる珠玉の名言集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
49
代表作「無私の日本人」が典型ですが、磯田さんは小粒ながらキラリと光る日本人を歴史の中から発掘して私たちに教えてくれます。とりあげられている98人には有名人も多いが、逆に無名人の方が心に響くのは何故だろうか。「死んでから仏になるはいらぬこと この世のうちによき人となれ」(山本玄峰)「出る月を待つべし。散る花を追うことなかれ」(中根東里)‥‥。最近は日本をやたらと礼賛する風潮がテレビなどで流行ってますが、大切なのは多くの自立した人を育てる事が出来るかなのだと思います。朝日新聞beの連載をまとめたもの。2017/05/29
booklight
45
磯田さんシリーズ。慶長の小早川隆景から平成の寺田栄吉まで98人の名言を集めたもの。これまでの本になったネタ元も載っている。大変だったろうけど、ずいぶん楽しんでこの本を作ったのだろうな。量的にも散文的な印象が強く、やはり背景がないと名言だけではわからないことも多い。のちに1冊の本になったことが2ページにまとめられているのを見ると、こちらが受け取れているものも少ないのかとも思う。今後大きく膨らましてもらいたいです。狩野亨吉の『価値などは人間がグループを作る上の指導的なものに過ぎない』というのは、かっこいいな。2019/08/10
はちてん
37
金言集。歴史の有名人ばかりではなく、市井の人の金言まである。著者の古文書フリークのなせる技。前書きが印象的。前書きより抜粋、知ろうとするだけで、少しなリとも、人の心は癒され、良い方向にむかっていくものと信じつつ、この書物を世におくることにする。本文より抜粋。「出る月を待つべし。散る花を追うことなかれ」「花もなき身はふりやすき柳かな」「学問を致すに、知ると合点との異なる処、ござ候」2016/05/21
Nobu A
35
磯田道史先生著書2冊目。前著「武士の家計簿」に感銘を受け、他著も読みたいと手に取った次第。はじめにで著述された本書の意義と著者の意気込みが秀逸。「人は、かならず死ぬ。・・・言葉に残してさえいれば、それは後世の人々に伝わって、それが叡智となる」そして、人々の心を潤していく叡智を掘り起こしたのが筆者。小早川隆景、江村専斎、三浦梅園、塙保己一、只野真葛、本間玄調、山岡鉄舟、本多静六、土光敏夫、寺田宗吉の名文が印象的だが、特に横井小楠の「学問を致すに、知ると合点との異なる処、ござ候」をしっかりと胸に刻みたい。2023/07/11
佐島楓
29
「人は、かならず死ぬ。しかし、言葉を遺すことはできる」歴史上の人物の名言集なのに、磯田先生のこの言葉のほうが泣けました。「才能には限りがあるが、労力は時間の許す限り投入できる」も。2012/03/10
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