内容説明
W映画化原作! 繊細な感動に満ちた傑作2編
“泣ける方のスティーヴン・キング”の珠玉。
人生の不思議とよろこびを静かに描く傑作2編。
近所に住むハリガンさんはアメリカでも有数のお金持ちだった。その屋敷に出入りすることになった九歳の僕にハリガンさんが送ってくれた宝くじ付きのカードが、三千ドルの当たりになった。そのお金で僕はスマートフォンをプレゼントすることにした。それが不可解なできごとを引き起こすとは知らず……。子供と老人を描かせたら随一の名手が、ハートウォーミングな物語と奇譚とを交錯させる「ハリガンさんの電話」。(映画化題名『ハリガン氏の電話』)
世界に静かに終末が迫るなか、町のあちこちに出現する「ありがとう、チャック!」と書かれた看板広告。それは何を意味するのか? チャックとは何者なのか? 物語は過去へとさかのぼり、若き銀行員チャックはボストンの道端でドラムを叩くストリートミュージシャンと失恋したばかりの若い女性と出会う……。人生のかけがえのなさと大いなる喪失を三部構成で描いた“切ないキング”の面目躍如たる「チャックの数奇な人生」。(映画化題名『サンキュー、チャック』)
現代最高のストーリーテラーが人生の“不思議”と“感動”を描いた中編2編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
25
キングの第四中編集。その前半部分を収録(キングの中編集は日本では二冊分割で刊行されるのが常)。長編(しかもそこそこ長め)の印象が強いキングだが、実は中編に名作が多い。「スタンド・バイ・ミー」「刑務所のリタ・ヘイワース」「秘密の窓、秘密の庭」、そして「霧」も中編だ。表題作は、凡庸な作家ならその仕掛けに酔いしれ、過剰な演出でシラケさせるところを、抑制の効いた構成と描写で実に感動的な物語に仕上げている。(つづく)2026/05/01
そら
3
キングの短編集。『チャック〜』よりも『ハリガンさんの電話』が好き。どちらも味のある良作。短編集後半のホリー発売が楽しみ。2026/05/03
19番ホール
2
初スティーヴンキング!めちゃくちゃ読みやすい。終末を迎える世界の各所で目撃される謎の言葉「ありがとう、チャック」、その秘密をひとりの人生を逆再生しながら辿る表題作ほか、2編収録。 感動系の文句が帯にあるけど、そこはキング、ただでは泣かせてくれない。どちらかというとトワイライトゾーンのちょいホッコリ回、くらいの後味の悪さ。前半の「ハリガンさんの電話」は、大富豪が遺したiphoneが起こす怪奇譚で、現代怪談ぽい。2026/04/24
uchiyama
1
稀代のストーリーテラー。やっぱり面白くて一気読みしはしたのですが、結局、自分はケッチャムの方が好きだ、と。エンターテインメントだとしても(というか、だからこそ)正義がなされる夢(それにしても、そこにストップをかける留保はあるにしろ、ワルモノ側のどうしようもなさについての書きっぷりが言い訳めく)や、(世界の中心ではないにしろ)自分の世界こそが世界なのだ!というある種の開き直りや、ではなく、非情な現実の、徹底して懲罰性の無い写し絵によってこそ、真の倫理が顕現する!とか思ってるんで…。細部の魅力はあるのですが。2026/05/04
かに丸
0
収録された2篇ともホラー要素のある奇譚といった趣き。「ハリガンさんの電話」は以前読んだ『フェアリー・テイル』と同じく偏屈な老爺と誠実な少年の交流譚で既視感がありつつも、後半は理屈のわからない恐怖を感じられて良かった。表題作は映画を観たあとに読んだので、映画と比較しながら楽しく読んだ。媒体の違いか映画で描かれたダンスシーンの高揚や人生讃歌よりも淡々とした理不尽さと温かみの絶妙なバランスが印象に残った2026/05/02
-
- 洋書電子書籍
- Data Structure and …
-
- 電子書籍
- GetNavi2010年7月号Lite版




