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内容説明
相続が、大切な資産を脅かす時代に――
増税時代を生き抜くための新常識
「法人化」で資産を守る実践戦略
先祖代々受け継いできた土地や建物を、相続税のために手放さざるを得ない――。こうした状況はいまや不動産オーナーや資産家にとって、決して他人事ではなくなっています。
2015年の税制改正以降、相続税の基礎控除は引き下げられ、最高税率は55%に引き上げられました。さらに近年の不動産価格の上昇により、相続時の評価額は大きく膨らみ、「資産はあるのに納税資金がない」という事態が、切実な問題となっています。
本書の著者は、税理士事務所の代表として20年以上にわたり、数百件におよぶ相続・資産承継の実務に携わってきた税理士です。その豊富な経験をもとに著者が提唱するのが、資産を守るための有効な手段としての「法人化」です。所得の分散、経費計上の拡大、相続時の評価圧縮、そして資産承継の円滑化――。不動産を法人で保有することで、個人では得られない複数のメリットを同時に享受できます。税率の高低だけでなく、家族への資産の渡し方、次世代への経営参加のさせ方まで、法人という器を活用することで、長期的な視点で資産を守る戦略が立てられます。
この15年で税制は大きく変わりました。生前贈与のルール変更、各種特例の厳格化、貸付用不動産の評価見直し――。共著者である阿藤氏が2011年に刊行した書籍『相続財産は法人化で残しなさい』は多くの読者に支持されましたが、本書はそうした最新の税制変化を踏まえた実践的な戦略に加え、高所得サラリーマン・地主・高齢の資産家など、読者の属性に即した5つの事例を新たに収録した「令和版」です。
資産を守ることは、単にお金を残すことではありません。家族の暮らしを守り、次の世代へと価値を引き継ぐことでもあります。
悩んでいる時間もコストです。本書を、その一歩を踏み出すきっかけにしてください。
目次
はじめに
[第1章]
誤解と情報不足が富裕層の資産をじわりとむしばむ
見えにくい「税負担増」の実態
資産を守るうえで避けて通れない税負担
負担が高まる相続税、抜け道も塞がれる
古い知識が資産を危うくする
10カ月の納付期限は長いようで短い
「資産はあるが税金を払えない」という矛盾
相続トラブルが家族の絆を壊す
対策をしなければ資産は確実に減っていく
資産を守るには、制度を味方にする
[第2章]
税制の構造を制する者が相続を制す
基礎知識から導く最適節税戦略
相続税の基礎控除と課税対象者
税額はどうやって決まる? 相続税の計算方法
令和改正が変えた生前贈与のルール
相続時精算課税制度を使うべき人、使うべきでない人
不動産評価の仕組み
借金をすれば相続税対策になる?
土地の評価を最大80%下げる切り札「小規模宅地等の特例」
個人保有の限界
制度を味方につける、法人活用という発想
法人化のデメリットも理解しておく
[第3章]
制度を味方にした承継フロー
法人化で資産を守る戦略設計
「管理型法人」とその問題点
管理型法人の問題を解決する「所有型法人」
土地は残して建物だけを移転する
売却代金の支払いと移転にかかる費用
土地の貸借と借地権の問題
相続税評価への影響と届出の注意点
株式会社と合同会社、どちらを選ぶか
会社設立のポイントは、資本金と株主構成
会社設立の具体的な手続きと役員構成
役員報酬の設計と注意点
社会保険料を賢く抑える方法
法人を使い贈与税ゼロで財産を移転するスキーム
法人保有のさらなる活用法?負担付贈与の回避と株式評価の圧縮
法人化で広がる経費。個人にはない節税の選択肢がある
[第4章]
生きた学びは事例にあり
さまざまなパターンから最適な承継策の本質を読み解く
事例から読み解く法人化戦略
事例1 高所得サラリーマンが直面した「税率56%」の壁
事例2 築古と築浅が混在する地主の「選別」戦略
事例3 80歳からの法人化で相続対策と所得対策の両立
事例4 資産10億円の若き資産家が「社宅」で節税術
事例5 退職後の「国保地獄」から抜け出した66歳のビルオーナー
[第5章]
相続対策の到達点
法人化で描く資産を守り抜くための指針
税制改正が示す「個人から法人へ」の潮流
節税を超えた法人化の意義
避けるべき落とし穴
既存の法人を見直す
法人化の前にやるべきこと
「悩んでいる時間」もコストになる
おわりに



