内容説明
本屋さんを愛する5人の作家が、
本屋さんを描く5つの物語
幼いころに読んでもらった絵本、
はじめて自分で買った小説、
発売が待ちきれなかった雑誌、
人生を変えた一冊……。
本との出会いを心の栄養にして、
ひとは成長していきます。
そんな本を届ける最前線にいるのは、
ままならないことの多い人生に向き合いながら店を開き、
日々、お客さんを迎える街の本屋さん。
人気作家5人が書店とそこで働く人たちへの愛をこめて贈る、
珠玉のアンソロジー。
【収録作】
『続きは書店で』 瀬尾まいこ
書店でバイトしたいと占い師のもとにやってきた若者。
店はあと1ケ月ほどで閉店することが決まっていた。
『歌うように生きて』一穂ミチ
飲み会で出会った中国出身の劉陸海。
「桜を見に行きませんか」と誘う彼が指定したのは、
意外な場所だった。
『手に取って見てみろよ』坂木 司
本屋の前でふられた。
結婚も考えていた職場恋愛の彼女に。
その勢いで退職し、友人の誘いで雇われ店長に……。
『小鳥たち』凪良ゆう
結婚生活を終わらせ、父の書店を継ぐことを決めた。
改装中のある日、かつて淡い想いを抱いていた同級生がやってくる。
『見晴らし書店の一日』三浦しをん
東京の西の郊外で曾祖父がはじめた小さな書店。
いまは、祖母と父親、失恋した私で営んでいる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
166
人気作家さんによる本屋にかかわるアンソロジーで5作収められています。やはり印象に残ったのは、坂木司、三浦しおんさんの作品でした。どこでも本屋さんの営業は厳しくなる一方なのでしょう。ただやはりそれなりの存在価値は私はあるという気がします。ですのでここに書かれているように努力あるいは本ばかりではなくその関連の物品も販売していくことが必要なのでしょう。2026/05/11
いつでも母さん
159
『本屋さんを愛する5人が、本屋さんを描く5つの物語』帯もカバーイラストにも惹かれるアンソロジー。どれも本当にどれもが良かった。本屋さんのお仕事小説でもあり、現実問題として経営難を想像する内容でもあり、頑張る彼女たち(彼もいる)の再出発ストーリーでもあった。甲乙つけがたい(付ける必要もないのだが)中で、一穂さんのはちょっとだけ違っていて・・そこがまた印象深くて私の好みのラストだった。2026/05/13
エピファネイア
112
アンソロジーはあまり読まないがこれはテーマと豪華すぎる作者の名前につられて即購入。あっという間に読んでしまった。本屋さんを舞台に直球勝負の作品が多かった中で異彩を放つ一穂さんの作品が一番好みだった。ミステリー要素も持たせつつ余韻を感じさせる終わりかたはさすがの一言。その他の作品もそれぞれの特徴が出て読み応え抜群だった。皆さんの本屋さんへの優しい眼差しを感じると共に本屋さんを営むことの大変さを思い知った。こんなアンソロジーならまた読みたい。そして、紙の本という文化を守るためにせっせと本屋さんに足を運びたい。2026/05/24
fwhd8325
104
偶然にも、全国の書店数が1万店割れのニュースが流れた日に読み終えました。書店愛へのアンソロージーです。執筆はとても豪華です。どなたの作品がと言うのは野暮なくらい、愛に溢れています。やはり、書店は街になくてはならない存在。それは、文化のバロメーターだと思います。おそらく、街の書店がなければ、大型店の素晴らしさもわからなかっただろうと思います。2026/06/07
オセロ
91
タイトルに惹かれて読みましたが、良かったですね! あらすじにある通り、本屋さんを題材にした5人の作家によるアンソロジー。こんな時代だからこそ生まれた本なのでしょうね。どの話も良かったですが、瀬尾まいこさんの『続きは書店で』 がダントツで好き。 2026/05/19




