生物とAIのあいだで哲学する - 「不器用で中途半端な人間」を理解するために

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生物とAIのあいだで哲学する - 「不器用で中途半端な人間」を理解するために

  • 著者名:高木駿/清水颯
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 青弓社(2026/03発売)
  • 夏至&父の日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~6/21)
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  • ISBN:9784787210609

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内容説明

ChatGPTやGrokなど生成AIが次々と生まれ、仕事や生活で関わる機会が増え、日常生活は根本から変わりはじめている。便利な半面、考える力が奪われるのではないか、人間の仕事がなくなるのではないかと不安を抱く人も多い。

しかし、そもそも「考える」「行為する」とはどういうことなのか。考えるのは人間だけで、生物は考えていないのか。さらに、「人間っぽい」ことができるAIやロボットは人間と同じと見なせるのか。こうした疑問について、初心者にもわかりやすい筆致で哲学的に考えていく。

第1部では、「生物とは何か」「生物は考えることができるのか」などの問いを、犬やえんどう豆など身近な動植物の事例から考える。第2部では、AIやロボットに焦点を当て、責任や権利、友情などのテーマを通して、人間とAI・ロボットの関係を考察する。

人間に似ているようでそうでもない生物、AI・ロボットたちを哲学的に考えることを通じて人間とは何かを見つめ直し、めまぐるしく変化する「これから」を考えるための入門書。

目次

まえがき 高木 駿/清水 颯

第1部 生物って何だろう?

第1章 生物とは何か? 高木 駿
 1 生物はモノなのか?
 2 生物はモノじゃない?
 3 生物を考えること、人間を考えること
 4 第1部の流れ

第2章 生物は機械なのか? 高木 駿
 1 生物は機械か?
 2 生物の機械論モデル
 3 生物に目的はないのか?

第3章 生物は考えることができるのか? 高木 駿
 1 生物は考える?
 2 自己認知・認識と思考
 3 学習と思考
 4 推論と思考

第4章 生物は行為することができるのか? 高木 駿
 1 生物は行為する?
 2 動作、行動、行為
 3 生物の行為?
 4 目的(論)の復活?

第5章 生物は価値判断することができるのか? 高木 駿
 1 生物は価値判断する?
 2 生物と理由
 3 価値を説明する理論
 4 生物と価値

第1部のまとめ 高木 駿

第2部 ロボットやAIって何だろう?

第6章 AIやロボットが哲学に問いかけるもの 清水 颯
 1 私たちの日常に潜むAI・ロボット
 2 AIやロボットとは何か、何ができるのか?
 3 「AIやロボットには何ができるか」から「人間とは何か」という問いへ
 4 AIやロボットは人間になりうるのか?

第7章 AIやロボットは考えることができるのか? 清水 颯
 1 AIが「考える」とはどういうことか?
 2 考えるとは推論することである?
 3 AIとロボットは直感的に判断できない?

第8章 AIやロボットは行為することができるのか? 清水 颯
 1 AIやロボットがしていることは「行為」なのか?
 2 AIやロボットは意図をもって動いているか?
 3 それはAIやロボットがやったことなんだ!は言い訳になるか?
 4 AIやロボットが責任を負うことはできるのか?

第9章 AIやロボットは権利をもつことができるのか? 清水 颯
 1 AIやロボットが権利をもつってどういうこと?
 2 ロボットは権利をもたないモノにすぎないのか?
 3 ロボットの権利を関係論的に考える

第10章 AIやロボットと友達になれるのか? 清水 颯
 1 ロボットを友達だと思うこと
 2 「友達になる」とはどういうことか?
 3 AIやロボットの「友達」を人間の「友達」とは違うかたちで考える

第2部のまとめ 清水 颯

参考文献

図版の出典一覧

あとがき 清水 颯/高木 駿

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mim42

13
生物とAIの二面から人間について探究する本。「考えるとは何か」に始まり「行為」「権利」「友達」などの人間の日常活動を解きほぐす。前半の生物パートは人間と生物の連続性の話題。無制約連合学習の有無が意識のマーカーになるというギンズバーグらの説が適用されており、暫し唸る(もうこれは通説なの?)。エンマコガネのスニーキング(小さいオスが勝負を避け裏道からメスを奪い取る作戦)は初見だが切ない。後半は現在AI倫理分野で盛んに議論されている話題。科研費を使った「態度適合理論」研究については妥当性と意義が全く理解できず。2026/04/29

zhiyang

0
第一部を読むと意識や思考や価値判断を俎上に上げても、客観的な記述をできる時点で生物は機械っぽいなと感じてしまう。逆に言えばChatGPTはブラックボックスだからこそ生き物っぽく感じるのかもしれない(そして慣れると所詮統計的処理する機械だなと感じるようになる)。ちょっと難しいところもあるけれど、人間が動物と機械の間で揺れる時代だと思うので、興味深く読めた。2026/05/09

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