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内容説明
古事記・日本書紀・風土記ってこんなにおもしろい!
・出雲の国引き神話を漁民の目で読むと?
・羽衣伝説と農耕の意外な関係とは?
・アマテラスはなぜ岩屋戸に隠れたのか?
・神武天皇が熊野の険しい山道を選んだワケは?
神話を国家から解放し、人びとの暮らし・風土・文化に注目すると、知られざる神と人間たちの物語が見えてくる!
これまでの研究では、ややもすれば神話を王権という政治性や国家の歴史に結びつけがちであったが、本書では目線を低くずらして、人間の生活が神話のなかに描かれているという視点に立ち、時に強くもあり、また弱くもある人間を見つめてみたいと思う。
それは大袈裟に言えば、神話を国家という縛りから解放する試みである。しかし、実際のところ本書はそのような大上段に構えた勇ましい考察ではない。神話のなかから村里で生きていた人、言い換えれば私たちのすぐ近くにいるような人たちの姿を掘り起こしてみたいと思うのである。そのような目で神話や伝説を読むと、じつにさまざまな人間の「生きざま」が、神の姿を借りて描かれていることに気がつく。――「はじめに」より
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
24
古事記・日本書紀・風土記に記された神話を、国家の正史という枠組みから解放し、人びとの暮らし・風土・文化に注目しながら知られざる神と人間たちの物語を読み直す1冊。漁民・農民・山人たちの生活や身体感覚から神話を再解釈するアプローチで、出雲の国引き神話や羽衣伝説、天の岩屋戸や神武天皇などの具体例から、壮大な神話の裏に隠れた人間くさい現実を浮かび上がらせることで、最新知見を織り交ぜながら見方を変えることで神話が古代人の生きざまや環境との関わりを語るものとして見えてきて、豊かな日本文化の根源を感じさせてくれました。2026/05/24
蝶子
4
面白かった。神話であった出来事を実際に地図や数学的な手法で調べ直してみるというのがちょっと新しく感じた。神話の話になるとスピっぽいやつがたまにあるので、ちょっと警戒してたが、真逆に感じた。人間と神や古代人を魂で繋がってるみたいな言い方せず、こういう解釈もある、こういう資料もある、と解体していくみたいな…。特に島根の国引き神話の話が面白かった。穢れの概念も他の本で読むと根拠がないように見えてたけど一応感染症対策として当時の人なりに考えてたっぽいね。地震の話も身につまされる。2026/05/19
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