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内容説明
事実は小説より奇なり…。当代の役者たちはどんな歴史を背負っているか?
明治から令和まで、劇界を動かしてきた10大名家の興亡史。
世襲と門閥が織りなす波瀾万丈の人間ドラマを見よ。
旧版刊行から13年、歌舞伎ファン必携の名著が最新の動向まで網羅して完全リニューアル!
本書で取り上げる10大名家
市川團十郎家/尾上菊五郎家/中村歌右衛門家/片岡仁左衛門家/松本幸四郎家/中村吉右衛門家/守田勘彌家/市川猿之助家/中村鴈治郎家/中村勘三郎家
本書は役者たちの「藝」を解説し、批評するものではない。歴史読み物として書かれ、さらに「家の継承」という縦軸の物語だけでなく、劇界での「権力闘争」という横軸の物語も描かれる。……劇界の権力闘争を展開してきた家ごとの歴史を知ることで、歌舞伎座で活躍する役者たちが背負っている歴史が分かるはずだ。そんなことを知らなくても、歌舞伎は楽しめるが、知っていれば、また別の楽しみがある。――はじめにより
目次
第一部 劇聖とその後継者たち 明治から大正
第二部 新興と凋落 大正から昭和戦前
第三部 神なき時代 昭和戦後
第四部 新たなる希望 平成から令和
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
若黎
14
女帝とまで言われた六代目歌右衛門様のあとの凋落感がすごいなあ。七世歌右衛門はもうあの家から出てほしくないように思える。息子がDVスキャンダル起こしてるようじゃねえ。叔父の芝翫もスキャンダルでしか名前出てこないし。若いときはかっこいい立役さんだったのになあ。 こうやって読んでみると先代が大きくした名前も孫子の代で主流からはずれてることも多々あるようですね。芸事とはいえ、興行としての利益も必要だし。華のある役者って今は誰なんなんだろう。昔は十五代目市村羽左衛門だったが、今は当代仁左衛門様? 2026/06/22
Inzaghico (Etsuko Oshita)
7
わたしが知っているのは昭和後期くらいからテレビで見かけた役者が多い。ライオン歯磨きのCMに家族で出ていた七代目菊五郎とか、ラ・マンチャ幸四郎とか、銭形平次吉右衛門とか、コクーン勘九郎とか……。実は、こういう人たちは、歌舞伎界で居場所がなかったからテレビや舞台に出ていた、という事情を初めて知った。ふつう、歌舞伎役者は忙しくてテレビなんて出ていられない。それにしても、テレビで見る「人気」役者だと思っていたのが、そう見えたのは彼らが苦汁をなめさせられていたことの表れだったとは。「家と血」の力を突きつけられる。2026/06/08
榛名
4
なかなか面白かった 細かいミスも、?と思うこともあるけど、これだけ網羅的に梨園の血脈や襲名その他の人間模様を書いてくれてる本もないと思う 私には芸の良し悪しはわからなくて役者はやっぱり時分の花と美貌でしょう、と思ってしまう そして團十郎襲名時に新之助の「外郎売」を拝見した時、幼い彼があの早口言葉を言い立てる間中、その後ろで今は亡きお祖父様、お母様が守っているように見えたのはおそらく私だけではないでしょう 生まれた時からこういう家にまつわる物語も背負って成長していくのが歌舞伎役者というものなのか2026/10/15
本とフルート
4
以前立ち読みしてからずっとほしかった作品をついに買ってしまった。歌舞伎の伝統の長さがそのままこの本の分厚さに反映されている。歌舞伎がいかにして今の姿にたどり着いたかを数多の役者の人生から明らかにした本。やはり歌舞伎は役者の魂抜きには語れない。2026/07/23
サブロクジュウハチ
2
生まれも育ちも日本なのに歌舞伎界を知らないな、と歌舞伎界の流れを知りたく読みんでみたら想像以上に面白かったことに驚きました。歌舞伎10家の成り立ちから各家の詳細を年代別に纏めてあり、結構な情報量ですが門外漢の自分にも理解できました。「血」と「藝」だけでは廃れてしまう。そのためには興行の成功も必須であり、演目を多く演じられるかという勢力争いもやはりあったのですね。伝統を背負う大変さを覗き見た気がしました。梨園奥深い!2026/10/04
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